エルナンデスのスローイングは日本人の目からすると緩慢な
動きに見える。という話のつづきだ。
捕球した後に、立ち上がり、ステップを使わず送球する。
余裕でアウトにできるのだろうという動きながら
打者の足が上回るというシーンを何度か目にした。
ファンとしては、イージーゴロであっても安心できない。
そんな動きでアウトにできるのかと気が気でないだろう。
投手としては、バックに不安があることの方が
味方が打てないことより、嫌なものだ。
打ち取った打球を確実にアウトにしてくれる守備の方が
安心する。
打てないことはハナから落ち込まない。
正面のゴロをアウトにしてくれないと落ち込みは激しい。
外国人と日本人のゴロのさばき方は明らかに違う。
外国人は肩の強さ、体の強さでスナップスローや
上半身だけでスローイングをする。
日本人はゴロを捕って、ステップを踏み、流れをつくって
スローイングする。
私が小さい頃の指導では、立ったまま、上半身だけで
投げていたら、
「なめてんのか」とビンタが飛んできた。
技術も体力もないくせに、かっこつけて投げやがってと
なるのだ。
外国人の気ままに映るプレーには
生来の生真面目な日本人には、まだまだ馴染まないことが多い。
まだまだ掘り下げる。