最近このルールを知った。
投球する手を明らかにするという申告制はまあいいと思う。
私の世代で両投といえば
「わびすけ」だ。
漫画・ドカベンの山田が中学時代、柔道部に所属していたときの
キャプテンがわびすけこと木下。
その後、高校で山田を倒すべく野球に転向し、両投として活躍した。
今、ベンディットが実際に使っている、
網が真ん中にあり左右で使用できるグラブも、当時の漫画の中でわびすけが使用していた。
だから、ここからヒントを得ているのではないか。
わびすけは、投球に入る前、グラブを後ろに隠し、どちらから投げるか
分からないようにして投げていた。
打者は右か左か当惑し、投げた瞬間、
「右だ」とか「左だ」とか判断するので
対応が遅れ、打てない。というものだった。
追加された新ルールでは、あらかじめ投げる方を
申告しなければいけないので、このわびすけの作戦はできない。
もともと、わびすけの投げ方は、実際には難しく、威力を発揮しないので
現実的な投法ではない。
しかし、もうひとつのルール、
一人の打者にはどちらか一方を貫くというのは
そこまで縛らなくともいいだろう。
左右投げられるというのは、大変な能力だ。
その能力をフルに生かしたルールであった方がいい。
一人の打者でも、右で投げたり、左で投げたり。
打者は困惑するかもしれない。
だが、その方がおもしろい。
個人の能力を最大発揮できるルールのほうが望まれる。