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火の玉ストレートを間近で見ると

球質ってなんだろう。

同じスピードでも速く感じる球とそうでない球があるとか、キレと表現されるものがあるとか。

 

チームメートで強肩の選手がいた。彼は一人、球質の違う選手だった。

同じ距離で同じようなスピードで投げても

彼の球は球筋が落ちてこなく、スーと糸を引くような球なのだ。

軽く投げても他の選手が放る球筋とは明らかに違く、これがキレが良いと言われる球なのかと。

 

彼の強肩で一番驚かされるのは、ショートのポジションに入った彼が

3塁線に抜けた打球にレフトからの中継を受ける。

打球を追いかけるレフトを同じようにショートの彼はレフトの背中を追う。

フェンスの球を拾うレフトのカットラインに入り、サードベースとレフトフェンスの中間あたりに位置する。

そこからレフトの返球を受け、バックホームする際サードの頭を通るような返球が、

そのまま、失速せず、キャッチャーまでノーバウンドで届くのだ。

 

練習中、この返球を見せられると、チームメートみな

「おーっ」と、ため息交じりに自然と歓声があがったものだ。

誰も真似のできない球筋なのだ。

 

しかし、よく野球中継でもホップする球というのは物理的にありえないと言う。

それでも、回転数の高い球や指にかかった球は、伸びているように見えると言う。

 

実際は

手から離れた球は徐々に減速し、バッターが打つ頃には減速し、おじぎするそうだ。

つまり、伸びる球はないということだ。

伸びる球は、ないとしても、ホップする球、浮き上がる球もないのか。

 

でも

ピンポン玉は浮き上がるじゃんか。

野球の硬式ボールのような重い球はホップしないのか。

ほんとうにないのか。

 

まあそれはいいとして、

勢いのある球というのは実際にあるのだ。

 

解するにこれは・・・

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