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慣れによって制圧したスターたち

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プロという言葉を聞くと、その分野の頂点となるため最高レベルであり、

異次元の技術が展開されるという印象だが、そうともかぎらない。

 

もちろん、イチローや落合の技術、大谷や王や松井のパワー、

糸井や松井稼や桑田や飯田の身体能力といったものは、さすがプロ。

こりゃ逆立ちしてもかなわん。と思わせられる超一流選手もいる。

 

ところが、プロに行かなかったアマチュア選手でもプロで活躍できたはずの選手はいるし、

プロで活躍できなかった選手もツイてないと思わせる場合がある。

 

落合は、「プロは、そんなに甘い世界じゃないから通用しないと思って入ったらすごく甘い世界だったからずっといようと。」

清原は、1年目のオープン戦で記者の「プロのレベルは高いか。」の問いに「慣れれば打てますよ。」

 

プロの世界も慣れれば大したことがないと感じるのだ。

レベルの慣れ、習慣への適応、環境の慣れ。

 

たとえば野球の素人も、目(動体視力とか)はプロの一流並みにあるかもしれない。

プロは、体格の良さ、スイングの速さ、肩の強さ、投球の速さ、足の速さ、運動神経、

野球センスといったものは明らかに素人より上なものの、目の良さについて

素人と差があることをはっきり判断できる情報がない。

目で捉えることができれば、もしくはプロの投手の球を見続けて慣れれば、

「打てない球でもないな」という感覚になるかもしれない。

これにプロの体格、スイングスピード、技術がそなわれば打ち返せる。と思うのではないか。

慣れだ。

 

どうしようもないと思わされるピッチャーは、いなかったと語る無名の選手がいる。

のちにプロになる投手、甲子園でもNO.1と言われた投手、紙面を騒がせる投手と

対峙したことがあるが、どうしようもないと思わされることはなかった。

実際にこれらの選手からヒットを打っている。

素人であっても目がついていけばプロの球に脅威は感じないのではないか。ということだ。

慣れだ。

 

そこでたとえば巨人・大田。

大器として巨人ドラフト1位で入団したものの、ついに日ハムへ放出となった。

体格もいい、スイングスピードも速い、長打力もある。なのに大器の片りんは片りんのままだ。

フリーバッティングではガンガン飛ばすのに、キャンプを視察すると

試合で投げるピッチャーの球には揺さぶられたら、ついていけていなかった。

もうこうなると、技術の問題ではなく、目がついていけていないのではと思われる。

目でとらえ、脳に伝達する能力が劣っている、または、

目でとらえ、体が反応する能力が劣っているのではと考えられる。

(もしくは精神の問題か。読みができないか。)

 

まだまだ慣れの例はある。

明日へ。

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