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盗塁の技術の3要素 3つ目はスライディング

今日も日曜日からつづく細部化と分析による

盗塁技術向上について。

 

3つ目の要素、スライディング。

スライディングは足から行く場合は、

左足を折るスタイル(右足がベースに触れる)と

右足を折るスタイル(左足がベースに触れる)がある。

 

走塁は左回りなので左足を折ってスライディングをした方が、

次の塁への一歩が切りやすい。

右利きの人は、左足を折ってスライディングすることが多い。

 

右足を折ってスライディングは、左利きの人が多い。

盗塁した時、送球がそれても顔に当てず背中に当て、怪我を防ぐ効果がある。

 

スライディングの多くは、最後に地面と接触した足の方を折って、反対の足を伸ばす。

つまり、11歩でスライディングに移る場合は、左足が11歩目なので

地面に最後に着いた左足を折り、右足を伸ばし、右足が触塁する。

12歩なら右足を折り、左足を伸ばし、左足が触塁するということだ。

 

地面に触れている足の方が、地面と近いわけで体を沈めやすいからだ。

 

逆に、浮いている方の足を折るには、地面と距離がある分、

ジャンプする格好になり、おしりが地面に着くまで時間ができるのと

体に衝撃を与えるので、あまりこれではやらない。

 

したがって、左足を折ってスライディングするには、

塁間11歩か13歩となる。

右足を折れば、10歩か12歩だ。

 

鈴木は左足を折ってスライディングするスタイルだ。

鈴木は、盗塁では11歩を基本としているが、歩数が合わず、12歩を要した場合は、

最後に着地した右足を跳ねる形で飛んで、スライディングする。

 

恐らく、右足を折ってのスライディングができないのでこうせざるを得ないのだろう。

 

歩数が合わない場合は、最後に歩幅を細かくして、合わせていく事が多いが、

鈴木は飛ぶ形で合わせ、スライディングする。

こちらの方が時間をかけずに行けるからだろう。

 

こういう場合に対応できるようにどちらでも滑ることができるようにしておくことは、

便利でゲームを有利にする。

 

しかし、こんなことがあった。

 

私は、高校時代、盗塁の際に13歩を要していた。

 

これが嫌で、12歩に縮め、右足を折ってスライディングしようと

自分の技術をひとつ増やそうとした。

 

ところが

練習なしで、いきなり練習試合で試みた。

 

私はひざをすりむいて、出血し、けがをしてしまった。

以来、右足を折ってのスライディングはやっていない。

そして、12歩での盗塁をすることではなく、

リードで距離を稼ぎ、1歩の歩幅を改善し、

歩数11歩で左足を折るスタイルにしようと盗塁技術にテコ入れを施した。

 

スライディング技術はどういったものが良いのだろう。

 

スライディングは、全速力で走り込み、オーバーランを避けるため行う。

 

または、

減速してスタンディングで触塁するよりは速く触塁でき、減速加減が抑えられる。

 

つまり、スライディングは減速する行為だ。

 

できるだけ、早く、触塁するために減速するスライディングという行為を

なるべく、駆け抜けに近いスピードにする技術を考えるのは必然だ。

 

 

昔は、スライディングはケツで滑れとよく言われた。

ケツで滑った方が、よく滑り、長い距離を稼げるから。

 

しかし、スライディング期間が長いと

走行期間が短いことになり、減速期間が長くなることになる。

 

そしてケツで滑るには立った状態から座った状態にまで体を低くする作業がいる。

 

作業が多くなれば、時間がかかるわけだ。

 

ということは、

ケツで滑るということは触塁するのをなるべく速くするという命題に反することになると

言えることになる。

 

今では、ケツで滑るよりも特に、盗塁はなるべくベースの近くで立った状態に近い、

膝と脛を使って滑り、ベースへドーンと突っ込み、ベースごと刈り取るような

スライディングが最も到達が速いとされる意見が多い。

 

ただ、この方法は足に負担をかけ、怪我のリスクが高い。

 

イチローは盗塁した際、ケツがあまり汚れない。

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