毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

ストライクをとったけど・・・1球で仕留めるピッチング技術 カウント勝負の実例

Generated by IJG JPEG Library

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

昨日は、ボールカウントについて記した。

日本代表での筒香の打席を例にとり、カウント勝負をみてみる。

 

日本代表のある一戦、それまで2打席凡退していた筒香の3打席目。

 

ここでは、一発の期待がかかる場面だった。狙っていい場面だった。

筒香としてもホームランなりで存在を見せつけたい場面だ。

 

相手ピッチャーは軟投派のアンダースロー。

恐らく、筒香は、変化球を仕留めようと意識が働くことになる。

 

一球目、外角いっぱいのボールともとれる速球系の球でストライク。

これによりピッチャーはラッキーとなり組み立てやすくなった。

つまりは筒香不利となった。

1球目の結果で筒香は狙い球を絞りづらくなり、ホームランも狙いにくくなる。

 

そんなピッチャーが楽な状況の2球目、変化球がボールになる。

それも手を出すはずもない明らかなボール球。これで筒香ややリラックスとなる。

 

筒香は、3球目ストライクコースなら打ちに行こうと1、2、3のタイミングで

そのタイミングが合えば、強振しようと思ったはずだ。

ところが変化球がワンバウンドボール。

筒香としては打ちに行っているので、ちょっとバットが動いたが、狙い球と違うので振りはしない。

これで筒香有利に転じる。

 

なぜなら相手はスピードもなく、変化球が明らかなボール球とコントロールに苦しんでいる。

しかも3球も相手の持ち球を見たので相手の力量が把握できて来た。

追い込まれたとしても、ついていけると自信を持ったことだろう。

 

4球目、変化球がボール。これで圧倒的に筒香有利のカウントとなった。

ワンストライクスリーボール。もう、ホームランを狙いに行くカウントだ。

真ん中からインサイドに来ればホームランになる確率が高い。

 

5球目筒香は、そこを狙いに行くとストレートが外角に行った。

筒香としては久々に来たストレートが狙っている近目ではなく、外に来たのだが、

打てない球でないと打ちに出た。

内側の球をホームランにしようとした体の動きだったので外側の球はホームランにはできない。

しかし、空振りするような勢いのある球でもない。

狙いとは違ったとはいえ、ヒットにはできる球だった。

 

結果は、芯でとらえはしたが、ショート正面に飛び、ショートライナーで3打席目も凡退となった。

 

このようにカウントで勝負する。

これは試合の序盤、中盤、終盤、または優勢、劣勢でもピッチング、バッティングは変わることとなる。

 

筒香も1球目がたまたまストライクで、もう一球ファールなどでストライクとなれば、

結果はもっと変わり、ショートライナーどころか三振もあり得た。

 

逆に、5球目がボール一つ内側に来ていたら、ホームランになっていたかもしれない。

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP