https://twitter.com/yakyucolumn
U-18を終えての小枝監督のコメント⇒小枝監督、清宮主将が今大会を振り返る
ここに出てくることの多くは、大会が始まる前から、この場ではすでに多くを記していた。
昨日からの続きだ。
「学校の方針により、木製バットを使わない学校もある。あくまで甲子園大会を基準。その辺の感覚では、難しいところではあります。(部員数が)16万人以上の裾野ですから、(木製バット)の原資の問題もあり、(大会で導入するのは)難しい。できる限りの中で各校さんでも練習での対応、正しい使い方を、工夫して練習の中でも取り入れてほしいです。進路の部分では大学、社会人、プロへ進むにしても金属とは縁がなくなるわけですからね」
とのこと。
日本のU-18とは、高校野球代表となる。つまりは、
高校という学校に通う、本来は学問が本分の生徒が行う部活動で優秀な人間の集まりということ。
その部活をする生徒が目標とするのは、
同じく部活動をする日本の高校生に勝つための野球を習得していくことだ。
それと、これまで育んて来た甲子園文化を味わい、継承していくこと。
世界のあらゆる異種の野球に勝つ戦略の獲得、対抗する技術の獲得、
そして野球発展には不十分なシステムなのだ。
高校野球は教育の一環だからそれでいいということになる。
高校野球は最高パフォーマンスの発揮より、規律に沿った行動を求めているから。
国際戦に勝つためには高校の部活動に任せた体制でなく、
高校野球文化とは一線を画す別の仕組みが必要になる。
海外の選手、海外の野球と対峙し、
井の中で満足していた野球とは別のものを見せられ、いざ大海では、どうしようもなくなる。
国際戦で打ち負かされ、それまでの野球観が変わるほどの衝撃を受けてしまう。
高校野球100年の独特の文化がここまで人々に浸透し、受け入れられている現状で
別の仕組みは作りにくく、また受け入れづらい。
高校野球という学校の部活動で育った高校生が一生懸命やって、海外の強者に立ち向かい、
それで敗れてしまったのなら、それも仕方がない。また次がんばりましょう。というのでも
さほど、野球ファンは、苦々しくはないのだろう。
「一生懸命投げてくれたと思います。真っすぐに滅法強い各国を相手には、どうしても変化球の精度が必要になる。今大会は多投せざるを得なかった。技術がついている投手は満足できたとは思うが、結果的に四球が多くなった。3位決定戦で三浦銀二(福岡大大濠)が(お手本のような)制球力抜群の投球を見せてくれた。これからの投手の課題になる」
この大会の日本ピッチャーは、多くがコントロールに窮していた。ボールの違いもあるそうだが、
元々、コントロールの力量が高くなかった。
コントロールとは制球といい、球に意志が伝えられる能力のこと。
ピッチャーの第一条件である。
2017-8-14これぞピッチャー、これがピッチャー 第一条件とはより
2017-8-14 ピッチャーはコントロールが第一 鳴門渦潮・鈴江 神戸国際・花村
高校生で点を取られないピッチャーで共通することの多くに
腕が振れて、コントロールができることが挙げられる。
ピッチャーは速い球を投げることが仕事ではなく、三振をとることが仕事でない。
腕を振ってコントロールすること。
これが必須条件。
ピッチャーという職業はどういう人のことか。
速い球、三振をとる、勝ち星が多い、これらは結果にすぎず、辞書に翻訳を載せるとしたら
‟自分の持ち球を意のままに操れる人”ということになる。
たとえば、チームでピッチャーを誰にするか。というとき、球が速いからピッチャーをやらせる。
それは当然だ。
が、コントロールが悪ければ試合では使えない。
すると、速い球をコントロールする練習をして、できるようになったら試合にやっと使えることになる。
逆に球が遅くとも腕を振ってコントロールできれば、
ピッチャーの第一条件をもっていることになるので、この時点で試合に使えることになる。
それでも打たれたり、点を獲られるようであれば、それから、体を鍛えて球を速くするなり、
変化球を身に着けるなり、スタイルを選択していけばいいだけだ。
それは、試合に使いながら同時に鍛えればよい。
速い球は2の次、3の次。
https://twitter.com/yakyucolumn