毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

外野手の脚 内野手のグラブさばき

ATHENS - AUGUST 20: Yoshinobu Takahashi #24 of Japan makes a diving catch in the baseball preliminary game against Canada on August 20, 2004 during the Athens 2004 Summer Olympic Games at the Baseball Centre in the Helliniko Olympic Complex in Athens, Greece. (Photo by Jamie Squire/Getty Images)

外野手で脚に特徴がない名手はいない。

内野手の場合、足がことさら強調されない選手でも

名手と呼ばれる選手はたくさんいるが、外野手にはいない。

 

外野手に最も多い、フライを捕るというプレーは、いわばキャッチボールの延長ともいえる。

フライはイレギュラーやバウンドを合わせるという行為がないので落下点の判断が

決まれば、あとは捕るだけで事足りる。

だから名手となるには捕れそうにないような打球に追いつかなければ上手いとはならないのだ。

脚が止まった状態で捕ってもうまいとは言われないわけだ。

ここに球際に強いグラブさばきが加わり名手となる。

 

それを補うポジショニングのうまさがあれば、脚がなくてもいいが、

未来を予言することは、これまでの経験や相手の観察を用いても完璧にすることは難しい。

だから、なるべく安全と思われる外野手間を偏って空けない定位置という概念がある。

打球の行方をあらかじめ知ることが難しいから、バットに当たってから追いつける

脚が求められることになる。

 

内野手が脚に特徴がなくとも名手と呼ばれるのは、ゴロさばきやグラブさばきの方が、

難しい打球に追いつくことよりもうまくやったと見えるからだろう。

もしくは、脚がある選手なら追いつくような打球でも、

脚がない選手が飛びついて捕ることができなければ、難しくて無理な打球と周りが錯覚してくれるから、か。

野球情報メールマガジン

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP