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身体能力への依存度が高い守備と走塁

前回、バッティングは道具を使うので道具が好結果をもたらす可能性があり、

守備にはそれがない、ということを記した。

2020-3-20 バットがヒットにしてしまう打撃 うまい人にしか魅せることができない守備

 

プロがミスショットする球を素人がヒットする場合もあるし、

二日酔いでも猛打賞ということがあり得る。

バッティングではそういうことがあり得るのだが、守備に関しては好結果を生む可能性はない。

しっかりと、うまい人にしか好プレーは生まれない。

 

そして、走塁もそうだ。

身体能力への依存度が高い守備は、その能力が絶対的に劣る選手が名手以上のプレーをすることはあり得ない。

ただ、守備は球際とか言って数センチの差が明暗を分けるのだが、

走塁の場合は、27.431mの塁間で次に行くか、いかずにとどまるか、という選択が

ほとんどだ。

アウトかセーフのギリギリのタイミングで脚が生きたということはあるものの

ほとんどの判断が行けるかとどまるかで判断する。

つまり、数センチのギリギリの勝負というのは、そう多いわけではない。

レフト前ヒットで2塁まで到達できるという俊足が生きる場面は珍しく、どんなに鈍足でも1塁には必ず到達できる。

野球はベースにボールの到達より早く着く、もしくはタッチより早く着かないと生かされない。

鈍足より何秒早いとか何メートル先に行くかではない。

 

サッカーなら相手より30センチ前に出れば、体を入れてしまい、相手をブロックして相手を置き去りにできる。

野球はベースにつくかということだから、エキサイティングなタイミングの時は俊足が生きる。

ハナから無理のランナーはベース手前で減速し、俊足は全力疾走してオーバーランしてギリギリで止まる。

結果は一緒だ。

守備には生かされる。

球際はホントに何センチ何ミリの世界だから。

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