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自分のレベルに達してくれないチームメイト

FUKUOKA, JAPAN - FEBRUARY 28: Infielder Ryosuke Kikuchi of Japan throws to the first base in the top of the fourth inning during SAMURAI JAPAN Send-off Friendly Match between Japan and CPBL Selected Team at the Yahuoku Dome on February 28, 2017 in Fukuoka, Japan. (Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

センスの違う人は見えている世界が違うのでハイセンスの人からはそうでない人が物足りなくなる。

見えている世界が違うからいくら言ったところで伝わらない。

2021-10-15 技術は目で見えるけどセンスは見方だから

自分の域に達していない技術やセンスの選手を相手にする時は自分の選択するプレーを狭めてしまう。

例えば、守りに不安がある相手への送球はしっかりステップして投げなければ少し逸れただけ、

あるいはショートバウンドでは捕ってくれないと思ってしまう。

相手が高度なら多少逸れたり、ショートバウンドになったりしても捕ってくれると思い、

大胆なプレーを選択できる。

逆に大胆なプレーを選択せざるを得ない場合も出てくる。

味方打線が点を獲ってくれないと思えば、ピッチャーは点をやらないピッチングをする。

ランナーを出さないようにとか、三振が必要と思い、勝負に行き結果、失点を重ねるかもしれない。

打者もランナーに出ても返してくれないと思えば一発を狙い、確率は落ちる。

ランナーも点を獲るために無謀とも思える走塁で勝負をかけなければいけない。

味方の実力に合わせて最高プレーの選択ではなく、確率の低い方を選ばざるを得ない場合が出てくるのだ。

強力打線をバックに投げていた堀内の203勝と弱小ヤクルトでの松岡の191勝ではどっちが価値あるか、

とはよく話題になる。

王は周りに好打者が並ぶ巨人だから相手ピッチャーもストライクを投げざるを得ず、ホームランを量産できた、

という見方がある。

松井が甲子園で5打席歩かされたのも、後続に強打者がいなかったからと明徳・馬淵監督は語る。

ただ、王の場合、それでも四球数は断トツで多かったが。

日本で実績をたてた選手が海外へ渡るのも違う野球を経験したいからだ。

今のチームとは違う自分のプレーができる、と思い海外へ渡る。

つまりより高いレベルのチームメイトの中、自分のプレーを高めたいという希望がひとつにあるということ。

つづく。

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