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技術は目で見えるけどセンスは見方だから

野球は9人いないと試合にならないから、チーム内の実力もさることながらセンスの違う選手が並ぶことになる。

技術の巧拙は目に見えるが、センスというのははっきりしない。

ところがセンスの違う人は見えている世界が違うのでハイセンスの人からはそうでない人が物足りなくなる。

見えている世界が違うからいくら言ったところで伝わらない。

 

イチローはMLBでプレーするようになった時、このセンスの違いにいら立ったが

ある時からあきらめたと言っていた。

MLBでプレーする選手は皆、体が大きいのでその体の強さでプレーする選手が多いから

細かいところでのプレーや一瞬の感覚でのプレーについて来られない選手がいたということだろう。

 

桑田が海を渡って、イチロー所属のチームと試合をした際、ファーストゴロベースカバーに走る桑田の様子を

イチローは「こちらでは見ないプレー」と評していた。

ファーストゴロに素早くベースカバーへ一歩踏み出し、ラインに並行して走り、送球を受け取るプレーだった。

ピッチャーのベースカバーとしては基本とされる動きだが、細かいプレーを淡々と

機敏にこなすハイセンスの桑田のプレーを見て、相手ながらイチローは嬉しかったのだろう。

 

このハイセンスの持ち主は味方のプレーにイライラするので

俺が9人いたら、と思ってしまうものだ。

明日へ続く。

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