プロの野球はあくまでプロだからできることと、プロの仕組みだからとる戦術というものがあり、
全てを真似てもうまくいかない。
参考にはすべきではあるものの、同じ野球をやっていてもだめということになる。
幼少の頃より突出した実力をもつ者だけが集まった世界であり、
体力が常人より遥かに高い人間だけが集まっており、野球だけに集中してお金をもらえる環境にあるという
特殊な世界の野球をその下のレベルにまで当てはめられはしない。
そのレベルに合う野球、そのレベルでやるべき野球というものがあるということだ。
打つことは3割でやっと成功。点を獲るに必要な連打となれば、どんどん確率は下がる。
しかしプロには一発がある。
一気に点を獲ることができるので打つことを選択するのだ。
そこに満たないレベルの野球では進塁させることや犠打を用いることになる。
そしてプロにはプロになるべく実力とセンスをもつ選手だけでチームが構成されている。
1人の実力者が失敗しても別の大物でカバーできる。
レベルの高いチームメートを頼りに、高度なシステムを選択することもできるのだ。
未発達の少年や体の小さい人、技術に甘いレベルの野球ではプロの野球を参考にはしても
同じことをしてもうまくいかないことが多くあるのだ。
そこを見極めないといけない。
プロの技術は、参考にすべきであってもベストとは限らなく、すべてではないということ。
プロが提唱することを鵜呑みに、正論だと信じ込んでいてもうまくいかない。
つまりプロの誰もが言っていることであっても万人に共通する最高の技術ではないこということ。