武器はひとつあればプロ野球選手と言えるのだ。
いや、プロ野球選手と言えるのではなく、プロ野球選手になれるのであり、プロ野球選手で
いられるのだ。
2022-7-13 フ゜ロとは言えない弱肩、鈍足の人がいるけど・・
とりわけバッティングだ。
ピッチャーは打者を抑えるということに秀でた野球選手の上位がプロ野球選手となる。
青田買いの若手や敗戦処理、晩年に入ったベテランは、これにあてはまらないが、
勝ちゲームに登場するピッチャーは今の球界のトップレベルにいるからプロの試合で
チームを勝ちに結びつけるべく、存在する。
だからピッチャーの優劣は打者を抑える能力で決定され、その能力が高い人からプロとなっていき、
ピッチャーとはそういう仕事だ。
フィールディングがうまいから1軍の試合に登板するピッチャーはいないし、
けん制がうまいからドラフト1位指名されるピッチャーはいない。
ところが野手は守る、走る、という行為もある。
ところがこのふたつはアマチュアにも劣るプロ野球選手が数多くいる。
逆に言うと、守備の達人や走塁のスペシャリストはそれだけでは一流野球選手とは言われない。
守備は一流であり、走塁が一流であっても、一流野球選手ではない。
落合を二流と言う人はいない。超一流と認識されている。
しかし、落合の守備や走塁を一流と言う人はいない。
落合はバッティングが超一流であり、バッティングが一流なら一流野球選手になる。
守備が一流、走塁が一流であり、試合に使われることになり、その中で打撃技術を向上させ
一流選手となった人はいる。
宮本や荒木はそれだ。
宮本は守備を買われて使われ続けた。荒木は守備と脚だ。
こういう選手は使われ続けたことで一流選手になった。
バッティングが一流選手はバッティングの一流と同時に一流野球選手となる。
これはやはり、打撃に優れている選手が優先して試合に出られ、それは4打席回ってくるからだ。
それもホームランはそれだけで点が入る。
だから、これさえ持っていれば他はプロのレベルでなくても需要がある。
ホームランがない人は守る、走るということができなければ生き残れない。
ところが、この二つの分野は探してこられる。
守りは鍛えればうまくなるし、走るのは野球外から連れてきてもいい。