野球で野手がいつもバックアップするのは時間制限があるからということを記した。
野球に限らず、どんなチーム競技でもフォローやバックアップ、カバーと呼ばれるものは
時間制限があるからだ。
2024-1-17 バックアップが必要な理由はただひとつだけ
味方のプレーに綻びが出た時、それを見てからでは間に合わないから、
もしもに備えることがフォローであり、バックアップだ。
野球におけるバックアップはプレー中にランナーの進塁を止めたいと思うからやるわけで、
ところが時間制限があるから動き回らざるを得なくなる。
なのに、そうでない、とても目立つ場面でも同じようの行われていることがある。
キャッチャーからピッチャーへの返球の際にセカンド、ショートが動く場面だ。
この時、時間制限はない。
時間制限がないのだから、急いで返球する必要がなくなりバックアップはいらない、ということになる。
時間制限がないのだから、タイムとる、歩み寄って近くから渡す、などとすればいい。
そもそも、ピッチャーへの返球はしっかり握ってゆっくりと、短い距離で投げられるのだから
ここで100%ピッチャーに返せない、そんなレベルでキャッチャーはできない。
力投派のピッチャーはファーストへちゃんと投げられないことは割にある。
ピッチャーの仕事は打者を抑えることだから9人目の野手の働きができないタイプがいるのだd。
だから、ファースト送球はいつもワンバウンドとか、ファーストへ駆けていくとしているピッチャーがいる。
それは時間制限があるからだ。
だが、キャッチャーにはこれがないので、セットポジションをとってピッチャーに投げ返してもいい。
あるいは近づけばいい。
ランナーがいる場合に、セカンド、ショートがピッチャーの万が一に備えて
うしろに回らないと、怒られるのが日本の野球だ。
日本はやれることをサボることは怠け者、繰り返し同じことをやることは努力、
着実に地道に続けることが良し、とされる慣習があるからだろう。
つらいことに耐えることは立派とされ、欲望を制して我慢することが徳とされ、
早起きは褒められ、遅刻する奴は人間性を疑われる。
だが、セカンド、ショートがバックアップしているのにキャッチャーは座ったまま
返球したり、ピッチャーは他所を見ながら片手で、他のことを考えながらてきとうに捕ったりしている。
バックアップが必要ということはキャッチャーやピッチャーが怠けているからであり、
気が抜けたから起こることであり、まずはそこから徹底すべきで、バックアップなど必要ない。
一塁か二塁にランナーがいる時なら、ベースカバーのついでにできるが、
返球ミスに対してだけが目的ならいらない行為だ。
憂いに備えるというならその前の憂いを解消すればいいだけだ。