27日の西東京、準決勝、菅生‐国士館の0-0で迎えた4回、国士館は二死一塁、三塁でフォースボークを仕掛けた。
国士館はどうしても先に点が欲しい。
菅生の方が格上だから、まともにがっぷりで戦っても勝てないと思ったからの作戦だろう。
菅生の左ピッチャーは一塁へ投じたので国士館の作戦は失敗とは言えないが、
ファーストがすぐさま三塁ランナーの動きをケアして三本間挟殺に持ち込んだ。
慶応が全国制覇した一昨年の神奈川決勝でもフォースボークのシーンがあった。
慶応が仕掛けたプレーに杉山は落ち着いて一塁へは投げずホーム突入の三塁ランナーを殺した。
フォースボークは左ピッチャーでやるのが定石とされる。
それは一塁ランナーの動きがわざとわかる方がいいから。
普通ランナーはバッテリーや内野手からバレたくない動きをするものだが、
この場面は目に入るようにわざと動く。
さらにはファーストも左利きの場合がいいだろう。
ホームへ投げるに反転しなければいけなく、右利きよりは時間がかかる。
愛知決勝では豊橋中央が二、三塁から二塁ランナーが牽制をもらっている間に
三塁ランナーが突っ込むという奇策を成功させた。
一、三塁ではプロでも目にするこの作戦だが、二、三塁では珍しい。
これは大方、日ごろ練習した成果とされ、そう思うのだが、あるいは
三塁ランナーの能力が高ければ相手が牽制をしてきた瞬間に突っ込んだ可能性も残る。
東邦が牽制で二塁ランナーをうまく殺すタイミングを決めたのに、
それ以上にハイセンスな三塁ランナーが即座に反応して突っ込んだということも考えられるのだ。
だが、日頃から試してきたという記事も目にしたからおそらくサインプレーで突っ込んだのだろう。
そういう意味でいえば、国士館は仕掛けたのではなく、一塁ランナーがおびき出されただけかもしれない。


