昨日からのつづきとなる。
昨日の内容⇒2019-1-29 相手有利だけは許さない 自分有利より不利だけは避ける
ただ、野球では自分を不利にしないことばかりを優先することは難しいと思える。
それは、1球、1球でいちいちリセットされるからだ。
柔道の組み手争いのように、相手にとられそうになったら身を引いたり、
手を払ったりして逃げるような行為は、野球ならばファールで逃げることが該当するだろうか。
ピッチャーが投じる球に対して、打者は意にそぐわない場合は打ちに行っても凡打になることが
関の山と思えば、ファールにするという選択がある。
しかし、このファールにするということも技術が要り、
それは柔道のように手を払ったり、引いたり、逃げたりというほど簡単にはいくまい。
相撲の差し手争いといったまわしの取り合いもこれに共通する。
将棋はどうだろう。将棋の捨て駒などというのは、とても野球に似ているか。
共に間合いがあり、1手1手考える時間がある。
カウント1つ、ストライクかボールかで、ピッチャーとしては球種やコースが変わり、
攻撃側は狙い球やバント、盗塁、エンドランなど作戦が変わる。
捨て駒という点では、一昔前にはアテウマという作戦があった。
サッカーのボール回しのような時間稼ぎによる戦術は野球には当てはまらない。
時間が決められておらず、無制限なので、どこかで勝負に行かなければいけない。
ストライクを投げなければフォアボールになってしまうし、ファールは永遠打ち続けても勝ちは
つかないので、どこかで打つか選球の必要がある。
間がある野球は将棋に似てくるのか。
そして野球は比較的、番狂わせが起こりにくいスポーツだ。
勝負はピッチャーの力量と相手打線に拠るところが多い。
そのため、高校野球のようなトーナメント戦では
番狂わせが起こるときはピッチャーの調子が悪い時に格下チームが得点できた場合。
格上ピッチャーに情報がない、知らないピッチャーが出てきた場合。
普段、格上チームがする練習や対外試合で対戦経験のない軟投タイプのピッチャーが出てきた場合。
格下チームに通常考えられないスーパーエースがいた場合。
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