火曜連載としていて第1回を終えて、しばらく間を置いたタイブレークで気づいたこと。
2回目は水曜日となった。
タイブレークで気づいたこと。
それは、表の攻撃を0点で抑えた裏の攻撃のチームは2人のランナーがいらないということ。
先日の甲子園でタイブレークとなった星稜-智弁和歌山では表と裏で4度、
両チーム、先頭打者がバントを試みた。
ところが、全てサードでフォースアウトとなり、失敗している。
それは、1,2塁でのバントは難しいからだ。
フォースプレーである1,2塁のバントは難しい。
守る側からすればタッチプレーの場合より時間に余裕を持ってプレーができる。
逆に攻撃側からすれば相手に余裕を与えてしまうということは、難しいということになる。
バントしてフィールドに打球が転がっている時間を長くしなければならなくなる。
フォースプレーだと塁が埋まっているということであり、ファーストはベースにつかない。
ランナーが1,2塁の時は、ファーストはベースについて牽制に備えたり、
ランナーを引きつけたりする必要がなくなってくるのだ。
それは2塁にランナーがいることで、1塁ランナーは自由な走塁ができなくなるから。
ファーストは、ベースを空けても平気なわけだ。
塁が埋まっている状況では、前にランナーがいると、後ろのランナーの自由は制限される。
ランナーの自由が制限される一方、
守備側のファーストは1塁ランナーを気にする必要なく、自由に動くことができる。
すると、ファーストはランナーを気にせず、
打者を注視し、バントに備えて一気にチャージをかけてくることができる。
こうなると、攻撃側はチャージをかけてくる相手守備陣にプレッシャーを感じてしまう。
うまいバントをしないと成功しない、と。
そして、こういう場合、打者はサードに捕らせなきゃという意識がはたらき、
さらに難しくする。
星稜の失敗のひとつはチャージをかけてきたファーストがピッチャー前に転がった
ゴロをサードで刺したものだった。
3進させるためのバントは3塁手に捕らせることがセオリーだ。
一見、3塁に転がすと3塁ベースに近いから刺しやすいと思いがちだ。
3塁手に捕らせたら、捕ったあと、すぐ後ろに振り向けば
3塁ベースがそこにあるわけで刺しやすいと思いがち。
ところが、実は3塁手が捕るとサードでは、まず刺せない。
それは、2塁にランナーがいると、3塁手は思い切って前に出られないから。
3塁ベースを空けてしまうと、2塁ランナーにスタートを切られる可能性があるので、
空けられない。
スタートを切られないとしても3塁手がベースから離れれば、
リードを大きくとられる可能性があり、バントした時のスタートを
切りやすくさせてしまうということもある。
3塁手が思い切って前に出られないため3塁手に捕らせれば、
シフトを敷いていない限り3塁で刺すということはできない。
こういった理由で、3進させるためのバントは3塁手に捕らせろということになる。
また、1塁手は前に来て、後ろの2塁に放るより、横あるいは、斜めとなる3塁は
勢いそのままに放ることができる。
それからフォースプレーとタッチプレーの違いというのがある。
これについては明日へ。
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