ピッチャーは1人の打者との対戦が終えるまで交代できない。
打者は打席に入らずとも交代できる。
代打を出した時、それに合わせてピッチャーを交代したら、また打者を代えると
いうケースがあり、代打の代打といわれる采配はよく目にする。
このケース、右の代打が出てきたら、右ピッチャーを出し、すると代打の代打は左打者となることがほとんど。
逆のケースは全てが逆となる。
これは、右ピッチャーに対しては左打者が見やすい、左ピッチャーに対しては
右打者がみやすいからだ。
守る側からすれば、右打者には右ピッチャーを、左打者には左ピッチャーを充てる。
松井キラーとして登場したのが遠山だった。
左のサイドハンドからの球筋が左打者の松井には見にくい。
そして、遠山は松井にかぎらず、勝負どころの対左打者に重宝された。
左打者相手に登板し、その後またその回に左打者に周るとされれば、一旦守りについて
再び登板ということがあった。
この野村の采配を、野村本人は苦肉の策と言うが、相手の嫌がることをするのは常道だ。
苦肉どころかオーソドックスと言える。
この遠山を一旦守らせてまた投げさせる采配は、全て成功しているという。
左には左、右には右。
だったらこればかりやればいい。
できないのなら、出来る限りやるという方が、確率の高い戦法を選択するスポーツの真髄だ。
オープナーやブルペンデーなどという作戦が話題になった。
これからはこういう戦い方になる。
球数やクオリティスタートというより、27個のアウトをどうとるか。
確率の高い起用がどんどん進むはずだ。
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