バッティングはバットという道具が好結果をもたらす可能性がある。
守備や走塁は身体能力に依存する度合いが高い。
2020-3-20 バットがヒットにしてしまう打撃 うまい人にしか魅せることができない守備
野球のラインアップは攻撃重視に編成されることが多い。
守備に、あるいは脚に特化したラインアップというのはプロの世界で見たことはない。
野球は打つスポーツとして成り立ち、ヒットを打つということを基本としている。
そうしないと、塁に出られないから脚の見せ場も少ないという考えからだ。
そして、打たなきゃ点を獲れず、点が入らなければいくら守っても勝てないという
考えから。
守りは何もしない可能性があり、特に外野手は、打球が飛んでこなければ、
カバーに走るだけですることがない。
誰でも良い可能性があるのだ。
守備の打球は、全く飛んでこない可能性がある一方、無限に飛んでくる可能性がある。
しかも、やって当たり前の意識があり、
一度ミスをすれば、試合展開を左右し、致命傷になりかねない。
飛んで来ないかもしれない守備に重視しての選手起用には勇気がいる。
はじめからこれだけ難しい打球がいくとわかっていればそりゃ使うけど。
外野のワンエラーは、それが即1点、ランナーが残れば大量点につながる。
1割程度の確率のホームランより、そっちを大事にするという考えがあってもいい。
本来はリスクのある起用法だ。
成功確率が3割に満たないバッティングにより点を獲らなければならないため、
そこを少しでも高くしようと攻撃重視のオーダーを組みがちだ。
そして、打率を上げる、ホームランを打つのは高度な技術がいるため、
これができる選手にファンや野球少年は憧れをもつ。
これまでの野手のスターはみな、打撃に優れた選手だけだ。
守備の達人や走塁の達人でスターになった選手はいない。
オリンピックでG・G佐藤がやった2度の落球も
高校生以下の守備力の筒香が日本代表として外野を守るのも、このせいによる。
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