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高校生にドラフト順位は関係ない すぐに立場は逆になる

秋になれば、球界はドラフトという大きなイベントがある。

今や選手のスカウトという名目を大きく超え、人間ドラマの創出となり、これだけで

ひとつの映画のように商売になる。

おそらく、できた当初はそんなこと考えてはいなかっただろうが、大きく化けた商売コンテンツだ。

必要がなく、悪い制度であるはずなのに野球界はこのドル箱を手離さない。

ファンも矛盾を忘れるほど、あるいは気づかなくなるまで大きな楽しみとなってしまった。

 

当然、どのチームも主力はドラフト1位の選手が占める割合が高いのだが、

ドラフト下位の高卒選手がスターになることは珍しくない。

また、ドラフト下位でチームの主力、さらに球界のスターになるのは高校生でない出現しにくい。

大学や社会人からだと成熟しているので、実力が計りやすくなりプロで活躍するであろう選手は

上位で指名されて行ってしまうからだ。

ドラフト9位の大卒、佐野は超レアケースだ。

 

例えばドラフト5位で獲得した選手はその時点で、あるいは将来的にも5位の実力だから5位と決めつけられない。

5位でとれるから5位にした、という側面のある選手も多くいるのだ。

その順位が実力通りとは限らない。

 

甲子園で活躍した高校生スターでなければ、下位で獲得できる可能性が高まるので

上位では大学生や社会人の即戦力を獲りたい。

高校生は青田買いの面が多く、スター高校生と言えど、プロで活躍できる確率は決して高いとは言えない。

スター高校生は上位で指名されるから、全国区でない選手は下位に回す。

でも、スター高校生もそうでない選手もプロの世界でどうなるかわからない。

高卒の育成選手が球界を代表する選手になることも珍しくない。

高校生の場合、スター以外の順位はチーム事情や即戦力によってその時による。

 

ドラフト4位の選手がこんなになるなんて、とか、あの選手が5位の選手だったなんて信じられない、とか。

そうじゃない。

実力は1位だった。

発見されにくいところにいたか、プロ側の事情による。

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