ソフトバンクはここ数試合、スイッチヒッターを含めてキャッチャー以外、左打者が並ぶ。
交流戦がはじまり、左打者が並ぶ打線に中日は全て右ピッチャーが先発する。
今は予告先発なので、相手ピッチャーに合わせて打線を組むことができる。
だからソフトバンクが相手ピッチャーに合わせているか、というとそうではない。
ソフトバンクの主力は左打者ばかりなので相手ピッチャーは関係ない。
だから中日は左打者ばかりと分かっていながら右投手をぶつけていることになる。
自ら首を絞めてしまっているのだ。
そうなってしまうのはローテーションがあるからだ。
シーズンは長いから休養を計算しながら順番を決めなければいけない。
ひとチームに抱えられるピッチャーには限りがあり、力量が高いピッチャーの数はもっと限りがあるから
相手の打線によっては首を絞める行為であっても断行しなければいけなくなってしまうのだ。
そしてシーズンは全部勝たなくてよい。
最初から負ける可能性が高い対戦となっても、ローテーションを守ったり、ケガをさせないようにしたり、
大きく負けを続けなければ良しとする。
ただ、これはこれまでの常識であるだけで、方法はあるはずだ。
オープナーとかブルペンデーといった作戦がとられた過去もあるから。
以前、野村は試合終盤、左ピッチャーを左打者に充て、その後ファーストを守らせ、
また左打者の時、遠山を登板させた。
この起用法は試合序盤からやってもいい。
左打者が並ぶ打線なら、ローテーションでなく、半1軍レベルの左ピッチャーを
多数投入した方が可能性が高いのではとさえ思えてくる。
27個のアウトをとるための最善策を尽くすことこそ、プロのとるべき戦略であり、
最善策とは確率をしっかり出して、高い方法を駆使する、という意思を持った戦略のことだ。
左打者に対して右ピッチャーが投げ続けるなどというギャンブル、神頼み作戦はプロのとる戦略ではない。
ただ、MLBではワンポイントが禁止されている。
野球に限らず日本はアメリカに従うので、日本もワンポイントが禁止されるかもしれない。