最近の国際戦では必ず脚のスペシャリストが一人名を連ねる。
何度も威力を発揮している周東であり、先日は五十幡だった。
国際戦で細かいことがうまくない大型チームを相手にしたとき、脚がとても有効になる。
最も強烈なインパクトがあり、代表には脚の走るだけのための選手を呼ぶことを
周知させた周東と源田による二死からのセーフティバント。
あの場面、周東が三塁へ到達しことで、セーフティのアイディアが最も浮かぶのは源田だった。
そういう意味では最高の打者に回ってきたし、最高の打者の時の三盗と言えた。
周東も三塁へ到達した時点で源田がやるかも、という用意があったはず。
ヒーローインタビューでは正直びっくりしたということだったが、
まったく頭にないということではないと思う。
そもそも三盗自体が、源田へのメッセージだったかもしれないと思ったほどだ。
セーフティやってよ、という。
二死から周東ならワンヒットで還れるのに、わざわざ三盗などしなくとも、
という気になるから。
セーフになる確信があったから走り、キャッチャーの暴投を誘う、
あるいはパスボールで突っ込むことを考えて走ったのだろうが、
源田へのメッセージだとしたらかっこいい。
源田もそのメッセージを受け取ったとして、やったのなら、いかにもプロらしいと思い、
なおかっこいい。
センス爆発の俊足コンビのもぎとった1点はこれぞ野球と言えるものだ。
チームはこれ以上ないほど盛り上がる。
野球というゲームはヒットやホームランを競うわけではなく、
三振の数やスピードボールを競うのではない。
それらはあくまで勝つための手段だ。
野球は27アウトを取られる前に相手よりホームベースを1度多く踏むゲーム
であり、
相手のホームベースを踏む回数をこちらより1度少なくするゲームだ。
この周東と源田の俊足コンビによる見事な得点がセーフティスクイズと
表現されている媒体を多く見かけた。
これはセーフティスクイズではない。
これについては次回。


