こんなチームができたら、という尽きない夢想がベスト9企画を飽きさせない。
ベスト9とは違う視点で、この人が9人いたらどのチームが強いだろう、という発想もある。
能力の高い選手は、味方のプレーにじれったさやもどかしさを感じるものだ。
俺が9人いたら、と。
俺が9人の最強チームは、どうしてもピッチャーができる野手ということになろう。
超一流ピッチャーが9人集まり、好投して0点に抑えても剛腕野手の投球から果たして
点を獲ることができるか。
点を獲ることができなければ、パーフェクトに抑えても、引き分けまでだ。
また、ピッチャーが8つのポジションを守ることも不安が大きい。
それならピッチャー経験のある野手が9人集まった方が強そうだ。
そういうことなら、まず大谷9人が最強ということになろう。
ピッチャーとしても打者としても一流だから誰でもそう思う。
だが、大谷9人も守備の経験がない。
特に内野は未知数だ。
それなら、イチロー9人や稼頭男9人もいい勝負になるかもしれない。
イチローの若い頃の球から大谷は何点獲るか。
大谷の守備陣からイチローはどうやって点を獲るか。
さて、どちらが強いのか。
ところが、9人集めれば強いチームになるのに、歴代ベスト9としたとき、そこに入るかはわからない。
たとえば、稼頭男は野球選手としては投げても、打っても、守っても能力が高いのに
ショートとして必ず選出されるかはわからない。
ベスト9で稼頭男を外野で選出はしないだろう。
キャッチャーやファーストでもまず、ないだろう。
ショートか、あって、サードかセカンドだ。
そうすると、守備では源田を選びたい、という人はいるだろうし、打撃では坂本という人もいよう。
そうなると、球史に残る大プレーヤー稼頭男が選出漏れということになる。
最強チームを選んだ時、そのピースに最も特化した選手を選びたくなるからだ。
守備や走力は二流でもホームラン量産してくれるならそっちがいい、とか
肩と脚があるから守備固めで外せない、とか終盤の代走で置いておきたい、とか。
野手は打撃、守備力、走力において何か特化したものがあれば必要とされる。
対してピッチャーを選ぶのは簡単だ
打者を抑える能力において、誰が一番高いか、基準がこれだけ。


