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絶対勝つなら最初からやらなきゃいい

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高校野球夏の地方大会の組み合わせ抽選が行われ、そこでは各チームキャプテンらが

決意を示している。

そして聞かれる、自分たちの野球をやる、という言葉。

 

対戦式の競技は相手のミスを誘ったり、裏をかいたり、弱点をついたりすることが戦略だから

思い通りに行かないことがほとんどで、試合というのはそうして経過していく。

 

どのチームもそれまで積み上げてきた戦い方を発表するわけで、

それを阻止しようとする相手がいることとなる。

それが勝負だ。

 

相手のミスを誘うよう仕掛けることは卑怯ではなく、競技の性質がそうさせているので

正々堂々の戦略だ。

 

そうなると、自分たちの野球ができた場合は勝った時、できなければ負けた時、となりがちで、

結局実力という事なのだ。

だから自分たちの野球ができなかった、という分析は相手がさせなかったことであり、

つまり、実力で相手が勝っており、勝負に勝つということはそういうことなのだ。

 

同じようなことで「絶対勝つ」という意思表示も見られる。

これは試合に対する前向きな気持ちの表れであり、仲間を鼓舞する意味もあるのだろう。

 

だから「絶対勝つ」という言葉通りの意味ではなく、「一生懸命やる」という意味に近いように思われる。

絶対勝つならやらなくていいとさえ言えるから。

わかっているなら勝負する必要がない。

わからないから優劣を決めるわけだ。

 

高校野球では名門校と平凡校が抽選の結果、ぶつかることになる。

平凡校の選手の動きを見ていると、勝つことはないとわかっていても

平等精神から試合をする。

 

名門校としてはそんな相手といちいちやりたくはない。

面倒くさく、時間の無駄だ。

 

東大は絶対に優勝はないのに、他の5つの強豪と神宮の舞台で試合ができる。

日本の野球の歴史において東大が発展の先鞭をつけたという実績があるから

ないがしろにできなく、旧習からつづけているだけ。

本当は他のリーグに移った方がいい。

 

高校野球なら名門でない公立校に優れたピッチャーが現れたり、

優秀な選手が多く集まったりすることがたまたまあったり、

そして組み合わせに恵まれるということで甲子園に出ることがある。

 

それはトーナメント戦だから可能であり、六大学のリーグ戦ではこれは起きえない。

さらに決定的に不可能なのは日本一難しい試験を突破する学力がなければ、

東大野球部員になることはできないという条件がつくから。

 

アマチュアには平等精神があるから、このように優劣がやる前からわかっているのに

やらざるを得ないということが起きる。

 

これらは「絶対に勝つことはない」であり、他の5チームのどこかがやる前から

「絶対に優勝する」かはわからないのだ。

 

1対1あるいはチーム対チームの対戦型競技は、みな失敗を競い合うのだ。

ミスを少なくした、あるいは大きなミスをしない方が勝つわけだ。

 

ということは、
「今までがんばってきたことを出し切りたい」

それはそうだろうが、出し切っても勝てないことはあるし、

出し切ったのに負けてしまって、それは出し切っていないと感じてしまうかもしれない。

 

「誰よりも練習してきた。自信があるから勝てる」

練習量をつんで自信をつけたのは成果ではある。

しかし相手がいる以上、勝つ理由として練習量と自信は絶対ではない。

 

さらに
「自分たちの野球をする」「練習はうそをつかない」「絶対勝つ」

競技の仕組みからしてこういう心持ちは正しいとは言えない。

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