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一昨日から続けている4大ケガに泣いた大投手。
渡辺智男、伊藤智仁、木佐貫、中里。
木佐貫を取り上げよう。
木佐貫は大学から巨人にドラフト1位で入団し、エース候補と将来を嘱望された。
木佐貫は松坂世代であり、高校当時でも松坂、新垣とともに
3羽ガラスと評価されていた。
同じ九州で甲子園ノーヒットノーランをやった杉内に
夏の予選決勝で敗れているにもかかわらず、評価は上だったことになる。
そして巨人に入団後も新人王を獲得し、球威、コントロール、変化球の多さから
まさに、これぞピッチャーと言える選手だった。
しかし度重なるけがによりその能力をフルに発揮できずに
不本意な選手生活を送った。
ピッチャーとしての能力は相当高く、ダルビッシュとか、そういうレベルのピッチャーであり、
球史に残る大投手になる可能性があったのだが、世間の認知度は低く、評価も高くない。
だが、球界のプロからの評価は高く、
度重なる怪我にもかかわらず、多くの球団から乞われていたいたのは、
その能力の高さをプロが買っていたからだ。
真っ直ぐの勢いはだいぶ衰えたあとも、ローテーションピッチャーでいた。
けがを惜しむ大投手ということで、深く野球ファンの印象に残っている伊藤智仁と
同じように能力の高さがあったはずだが、ファンの持つインパクトは薄い。
それは、パワーピッチャーと言っていい球威と長身からのフォークなど一級品の球がありながら
プレーにしても、プレーから離れた行動にしても派手さがなく、目立つことがなかったからだろう。
性格は生真面目だそうで、ファンにアピールするというタイプではなかったのだろう。
しかし、その能力は松坂の全盛時に勝るとも劣らないものと言える。
大エースになることができるほどの能力の持ち主だった。
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