日本の野球システムにおけるエリート街道という話のつづきだ。
2021-6-18 甲子園出場がない六大学スター・長嶋と甲子園優勝投手・王
王には大学野球でのプレーがない。
日本の野球は大学の野球から始まったと言っていいので、大学での活躍がエリートと言うのによく似合う。
ただ、高卒でその実力を認められているからプロへ行っているわけで、大学をすっ飛ばした実力は
大学経由よりエリートではあるので、王の大学野球経験は不問だ。
高校で名が通らず、大学から出世した選手は多くいるが、これはエリートとは言えない。
高校で日の目を見ず、大学で一気に名をとどろかせ、ドラフト1位から今年大活躍の佐藤は典型だ。
王の場合は高校で活躍して、大学をすっ飛ばしているわけだ。
さて、大学野球経由のエリートで真っ先に思い浮かぶのは由伸だ。
大学野球の中でも花形の六大学、それも慶應で1年生からフル出場は見事だ。
高校1年生の頃から名門、桐蔭学園で3番を打ち、2年連続甲子園出場。
2年生の時はマウンドにも登りサヨナラを食らっている。
慶應で1年からレギュラー、全試合フルイニング出場、六大学のホームラン記録を更新。
大学時代は明治に川上がいた。由伸は六大学時代、川上をよく打った。
ところが、プロ1年目は川上から全くヒットが出ず、結局1本のヒットがホームランで
新人王を川上に譲った。
巨人ドラフト1位からプロ入り後も常にスポットライトを浴びる道を歩んできた。
マスクもいいので人気は当然上がるし、マスコミの取り扱いも特別だ。
引退後すぐに巨人監督。
絵に描いたようなエリートだ。
同世代の選手は皆、由伸を意識していたに違いない。
高校時代からエリート街道まっしぐらの由伸をチームメートとなった上原は意識し、
早くから活躍していた稼頭央も由伸の事は意識していたことだろう。
井端は由伸より長くやるつもりはないと言って2000本安打間近でユニフォームを脱ぎ、一緒に辞めた。
甲子園で活躍し、六大学でスターとなり、ドラフト1位の和田、早川もエリートだ。
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