守備は打球が来なければ誰でもいい可能性があるし、脚も守備機会、走塁機会がなければ
必要ない可能性がある。
それに対してバッティングは4回打席に立つ機会があり、ホームランならそれだけで点が入る。
4回打席に立たせて得点を多く入れたい打撃は優先され、飛んでこないかもしれない守備は
誰でもいい可能性があり、脚が速いだけで出塁できるか、出塁できなければ使いようがない脚も
1試合を通して使い切らない。
イチロー登場時、打撃、守備、脚、肩とどれをとっても超一流のスターが現れたことで
ヤクルト・野村監督は
「これからは打つだけではスターになれないかもしれない」
と言った。
イチローの出現により、スターになるためのハードルが高まってしまったと言うのだ。
さらに「日本にプロ野球が生まれて60年(90年代中頃当時)。そのうち私は40年くらいこの世界にいるわけですけど・・・・これだけの選手初めてですね」
と言った。
しかし、やはりイチローは異次元のバッティング技術があったからこそスターになり、
そのため使われ、そして野球選手としての守備、脚を披露することができたのだ。