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紫紺の大旗は智弁学園 春夏通じて初めての大願

智弁学園は、春夏通じて初の決勝進出で見事、初優勝。

 

智弁学園は体格が良い。

最近の強豪校のタイプにあてはまる。

体の大きい選手が、パワーで打ちまくるタイプだ。

したがい試合運びはオーソドックス。

投打に個々の力強さで個人の力に頼るチームカラーだ。

 

高松商業は古豪として復活した。

体は智弁ほどは大きくないように思う。

軟式出身者が多いという情報を耳にした。

地元の選手で構成される公立校だ。

しかし、個々の能力が高く、

故に実は、試合運びは同じくオーソドックスだ。

 

高松商は

初回ノーアウト1,3塁を潰したのが痛かった。

 

立ち上がりにひとつもアウトをとれない状況で不安になる智弁に

ゲッツーで助けてしまい、ここが最大のポイントになった。

 

智弁は判定不利や微妙なところが多くみられ、

少しかわいそうに感じたものだ。

 

一つ目

ど真ん中をボールとされて四球の判定でピンチを迎える場面があった。

 

二つ目
同点のランナーは内野安打アウトにも見えるような微妙なところ。

セーフかな。

 

三つ目
初回のランナー2塁のバントをサードに送球したのも

タイミングは完全にアウトだったが、空タッチとなりセーフ判定。

忠実な判定なのでこれで良いのだが、タイミングは完全にアウトなので

アウトと判定しても誰も文句を言わないプレーではあった。

ライブで見ている全ての人がセーフ判定に一瞬「えっ?」と思ったろう。

高松商側でさえそう思ったに違いない。

 

四つ目

延長でのセカンドヘッドスライディングアウトも微妙に見えた。

 

五つ目

1塁ヘッドスライディングもタッチされていないようにも映る。

 

今回のセンバツの観客数が延べ52万強だそうだ。

平成では2番目の観客動員。

 

50万を超えたのは1989年以来27年ぶり、

この時は53万を数えたそうだ。

この年は、上宮にアイドルスター元木がいたことで大会を盛り上げた。

そのため、観客動員が増えたのか。

 

昨日と同じく、この時も延長サヨナラ決着だった。

 

上宮は、元横浜・種田の送球が外野へ抜け、サヨナラにより準優勝、

上宮は2年生エース宮田。東尾によく似た投球フォームだった。

 

優勝した東邦はのちに中日へ進む左腕・山田がエース。

 

元木、種田を擁した上宮は優勝候補筆頭だったと思う。

 

決勝のサヨナラ決着は平成3年以来、25年ぶりだそうだ。

前述の東邦-上宮もサヨナラであり、その2年後の広陵優勝の年だ。

 

私が、高校球児だったこの年は、イチローも出場している。

初戦で準優勝となる松商学園に敗れている。

 

この時の松商のエースが後に日ハムに入団し、野手へ転向する上田。

イチローは上田にノーヒット。上田は今年から横浜のコーチだ。

 

今大会は1点差試合11試合となり、実力は拮抗した。

 

断トツの力をもつチームもなく、戦前4強とみなされていた

大阪桐蔭、東邦、敦賀気比、常総学院はどこもベスト8に残らなかった。

 

高松商業の最後の中継プレーは、刺せたと思ったろう。

 

ショートへの返球が高くなり、ショートのキャッチャーへの返球も

最後はゴロとなってしまった。

 

勝つチャンスは大いにあった。

 

細かい部分で詰めの甘さがあり、得点につなげられなかった。

悔しい1戦となったろう。

 

智弁学園は、アウトと思ったらセーフだったり、力では勝っているという

感覚で試合を進めていたのではないか。

それだけに負けるわけにはいかなかったろう。

 

試合が進行するうちに両チームとも絶対勝ちたいという

意地がはっきり見えだしてきていた。

こういう姿勢がたまらない。

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