過去にいくつか野球の他のスポーツとの違いを記したが、昨日はさらに一つ加えた。
スポーツはグラウンドの広さが決まっており、仕切り線が設けられている。
過去に記したが、競技場の大きさに決まりがない、というのが野球の大きな特徴だ。
ホームランの距離が決まっておらず、各球場でバラバラだ。
他のどのスポーツにおいてもプレーする広さに決まりがないものなど思い浮かばない。
普通に考えてこんないい加減なことはない。
さらに野球はファールグラウンドというのがあり、ホームから一塁へ向けての一塁線と
そこからライトポールまで延びるライト線、その逆が三塁線とレフト線という事になる。
このラインより外がファールグラウンドとされ、境界線となる。
このラインを割って守ってはいけないし、このラインの外へ打てばファールとして
打者は打ち直しを要求される。
こういったラインは他のスポーツにも必ずあり、サッカー、ラグビー、アメフトは
そのラインの外はプレー外、ボールデッドとなる。
アイスホッケーはラインではなく氷の切れ目がフェンスとなる。
野球はこのラインの外でもインプレーの場合がある。
テニスやバドミントン、バレーボールのように「打つ」という表現があるものは
このラインの外でバウンドしない限りインプレーという場合があるが、このラインを割って
転がっているのにインプレーというのは野球だけだろう。
特に暴投の場合は転がっている間、インプレーなのでプロの技術を持った大人の大男が
赤ん坊やペットのように「待ってー」とばかりにボールを追いかけるという滑稽なシーンが発生する。
このように野球ではファールグラウンドでもボールデッドとならない場合がある。
つまり、ファールグラウンドも競技場内という事になる。
それなのに、他のスポーツとははっきり違う、あることが許されている。
とても不思議なことだ。
つづく。