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冷静な頭で熱く戦うべし

土曜日から夏の甲子園が始まる。

 

この暑さの中で連戦を強いられる高校野球は

予選から通じて大変だ。

 

ピッチャーは選手寿命で考えればプラスになることはないだろう。

経験がプラスになるかな。

 

試合だけなら2時間程度だからピッチャー以外はなんとかなるだろうが、

その準備として練習も連日、繰り返されることになるから。

 

最近の暑さを考えれば、そのうち死人が出るんじゃないか。

 

東京、神奈川、埼玉の予選を中心にチェックしていたが、

私が最も印象深いのは埼玉決勝の春日部共栄VS市立川越。

 

拮抗した実力の決勝で意地のぶつかりあい。

市立川越が終盤までリードしていたが、

春日部共栄が、最後たたみかけ甲子園の切符を手にした。

 

ゲームセットの整列で両校、頭を下げた後、

しばらく選手同士で握手を交わしていた。

 

それだけ激闘であり、お互いの戦いを尊重しあっているいいシーンだった。

 

高校野球の1試合に賭ける

こういうシーンは本当に感情を揺さぶられる素晴らしい人間ドラマだと思う。

 

高校野球だからこそ見られる残念なプレーもある。

 

島根の決勝では点差が離れているのにランナーが飛び出し刺され、

追い上げに水を差していた。

 

神奈川の決勝では、大差のビハインドの中、最終回2死から2盗3盗

をしている選手がいた。

 

神奈川の時は高野連の解説者が、

「点差が離れても自分たちの野球を貫いている」

などと褒めていたが、こんなことを言っていると見ている人たちは誤解する。

 

百歩譲ってフォースアウト阻止のため、

2盗したということにしたとしても

それなら100パーセントセーフで走らなければいけない。

 

3盗にいたってはタイミングはアウト。

相手が走られても構わないので

てきとうにプレーしたため、ぎりぎりセーフだっただけだ。

 

高校生は考えが未熟だから、

こんな基礎の基礎は教え込んで行かなければならない。

 

あきらめないと称賛するような姿勢が大嫌いだ。

 

こんなプレーを見た時点で

チームのレベルが知れるというものだ。

 

レベルが上がり、もっと上でやったり、国際試合になったら

そんなもの通用しない。

 

数年前、巨人が2点差以上離れた最終回の2死から

1塁ランナーが走り2塁でタッチアウト、ゲームセットとなった試合があった。

 

相手の野村監督は

「バッカじゃなかろかルンバ。

巨人は面白い野球をするね。」

とコケにしていた。

 

そういうプレーだということ。

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