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第3弾 五輪総括

オリンピックが終わってから総括という形で振り返っていたが今日の第3弾で終焉だ。

 

レスリング女子63キロ級金メダルの川井は、伊調がいるから階級を上げた。

階級を上げることを打診されたが断っていた。しかし、世界と戦えるチャンスを広げるため階級を上げた。

次の東京オリンピックでは伊調と同じ階級でオリンピック2連覇を目指すそうだ。

そのためにも伊調には引退してもらっては困る。

 

川井の優勝した後のコメント、「これが私の教えてもらったレスリングです。」

いいことばだった。

自分がこれまでやってきたことを出す。ベストパフォーマンスをすればいいんだ。

 

1対1で対戦型のレスリングや柔道、多数で相対するサッカーやラグビーは、

敗ければベストパフォーマンスとは言えないことにはなる。

だから対戦型でない陸上は、パーソナルレコードを強調する。

ベストを尽くす、今の自分の最高を越えることを目指すからだ。

 

シンクロも3位が確定した時点で各選手が泣きつくしていた。

井村コーチも選手全員を笑顔で迎えていた。

 

シンクロの練習は、ものすごいきついことをこなしているのをメディアが伝える。

このオリンピックのため、生活全てをシンクロに注ぎ込んできた。

食べる時と寝る時以外は練習、「今生きているのが不思議」

というくらいの極限の練習をこなしてきた彼女たちは執念で3位をもぎ取った。

これぞ、人間の生きる価値と思われる。

普段の生活で少々のことでくじけていたらばかばかしいと思わせてくれる。

 

そしておそらくターゲットを3位に置いていたのだろう。

1位のロシア、2位の中国には勝つことが難しい。

それならばできることをやり、自分の最高を目指せばいい。

それを本番で出しきって3位を獲得したならば、それが最高の結果。

パーソナルベストを出し、目標を成就したなら大成功だ。

 

それにしてもロシアの5連覇の演技はすさまじかった。

脚が長くてダイナミックで人間技としてはまさに完璧と思わせるほどのもの。

 

そして最も多くの人が興奮したであろう日本の陸上400mリレー2着。

9秒台がいない、ファイナリストもいない日本が4人の力を結集してアメリカに勝った。

あの陸上大国・アメリカに日本が勝つという歴史的快挙。

個々の力量を比べたら明らかに違うこの両国。

だが、競技として面白くするために単純な走力だけで決着しない仕組みになっている。

バトンや、カーブ、コースというものでうまい下手が結果に影響する。

個々の評価では差が出ても競技としてはその差が逆転しうるという団体スポーツの特性だ。

 

バトン技術の差は明らかに加速の違いとして現れる。

ボルトなんかバトンをもらって持ち替えてから、さあ走ろうと走っていた。

それでも余裕で勝てる走力があるので、わざわざバトン技術を磨くことはしない。

陸上選手がバトンを持ち替えるなど本来あり得ない。

ジャマイカはボルト、パウエル、ブレーク、アシュミードという世界でも有名で

9秒台の超豪華メンバーなのに日本は最後まで競り合った。

桐生のカーブでの加速が大きな勝因だった。

予選から桐生が3走で貢献してきて、山縣のスタートとカーブの走力も同様に大きな勝因。

日本人は小柄で短足だからカーブが武器になるのか。

 

2走でバトンが順調に渡らず「あーっ!」と思ったが、桐生が抜群の走りを見せた。

4走のバトンパスエリアではアメリカの方が前に出ていたように見える。

アンダーハンドバスで加速力が高い日本がバトンパスの瞬間、アメリカより前に出てそのまま逃げ切った。

 

バトンパスが最高に下手くそなジャマイカと加速している日本の差が一気に縮まり、

接近したボルトとケンブリッジのバトンが触れてしまった。

右に寄ったボルトと左に寄ったケンブリッジのバトンばぶつかり、その瞬間、ボルトがケンブリッジを見た。

ケンブリッジもチラ見した。

ボルトに睨まれたケンブリッジは「やべ」と思ったのか進路を右に戻した。

これが、ロスとなってしまい、アメリカに差を縮められてしまった。

それでも4人の力を結集してあのアメリカに勝ったのだ。

 

北京の銅メダルの時は、アメリカやイギリスといった強豪が失格で決勝にいなかった。

今回はあの陸上トラックでは超大国のアメリカに勝ってのしかも世界2位。(結局、アメリカは失格。)

 

ジャマイカチームと握手を交わす日本チーム。

ボルトと1人ずつお互い笑顔で握手を交わす日本チーム。

最高にいいシーン。スポーツが世界を平和にする。

 

スポーツ、とくにオリンピックでは競技同様に人間ドラマがたまらなくおもしろい。

100者100様のドラマがあり、王道、回り道、挫折が伝えられ、見ている側は自分の人生に投映する。

勇気をもらう元気をもらうと表現するが、自分がどう生きたらいいのかを見つめ直させてくれる。

気づきも多い。スポーツの存在意義はここだろう。

 

競歩で3着になった荒井は、一旦失格になったが、復活銅メダルだった。

これに、カナダの選手から「こんなことになってごめん」と連絡があったそうだ。

こう言ってもらって荒井も救われる。これぞスポーツマンシップ。

この精神が全世界の人に常に宿れば平和が達成される。

スポーツが人々の気持ちを豊かにし、優しくし、平和をもたらすと確信した。

 

これだけあらゆる競技を詰め合わせ、アスリートが一堂に会し、 人類の肉体の可能性を訴え

世界中の異文化の人達が

スポーツの美しさ、戦いのおもしろさに引き込まれるお化け大会を作り出した人類にあっぱれだ。

 

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