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昨日の明豊‐神村学園は、両チーム死力を尽くした、これぞ高校野球と言える延長12回だった。
9回ツーアウトで3点差あった明豊は勝ったと思い、
12回ツーアウトで3点差あった神村学園は勝ったと思ったことだろう。
九州勢同士の一戦で、勝った明豊が九州唯一の勝ち残りになったことから
もっと先で観たかったと思う人も多いことだろうが、
しかし、消耗したその先でぶつかっていたら、こんな好ゲームができなかった可能性の方が高い。
だから、力のあるチームは、早い段階で当たり、力を出し切る試合ができた方がおもしろい。
神村学園ライト左投げの角。
タッチアップを刺し、その後の右前タイムリーも好返球。
タッチアップを刺したものは深い位置から、
タイムリーは悪い体勢からどちらもストライク返球。肩で場内を沸かせる。
あいつの前に飛んだ打球は刺すかもと期待し、ワクワクさせる守備だ。
神村学園の延長12回、ツーアウト満塁から絶妙なセーフティバント。
エラーも絡み一気に満塁の走者全員が還り3点を奪取したプレーは、
ナイスアイディア。ナイストライ。ナイスプレー。
同点12回ツーアウト満塁からのこのセーフティバントに明豊が1点を惜しんで、
間に合わない1塁へ慌てて送球して、悪送球、一気に走者を還してしまったのは、
惜しいプレーだ。
甲子園という舞台、緊迫した試合、負けたら終わりの状況で、
冷静なプレーを求めるのは酷とはいえ、ここでも冷静にプレーできるよう鍛えたい。
セーフティバントの1点は仕方ない、そこまでにとどめておこうと瞬時に判断できれば
裏の回は1点差で迎えることができたかもしれない。
12回裏ツーアウトランナーなしで3点差では、絶望した選手もいたはずだ。
高校野球はこれが多い、1点を惜しんで大量失点してしまう。
無理なバックホームや中継をしっかりしないなど、失敗に失敗を上塗りする。
ヒットを打たれたら、そのあとのプレーが大切だ。
ミスをした時こそ、冷静に次のプレーを確実にこなすこと。
無駄な塁を献上したり、余計な点を与えて、自分から窮地に追い込む。
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