東東京ベスト8を賭けた戦い。修徳-大森学園
修徳は東京では古豪にして名門のチームだ。
東東京2連覇中の二松学舎の初戦をノーシードで相対した修徳が破っている。
この試合は修徳が初回に1点をとった後の3回に大森学園が追いつき、
その後、修徳は0行進。大森学園が7回に1点を勝ち越すと、
9回2死ランナーなしというところまで追いこんだ。
大森学園は戦前もたいして名前が挙がってこないチームだったが、
大金星が目の前まで来た。
だが、そこからの4連打で逆転サヨナラと、名門の底力を示した。
修徳ナインの誰もが敗けを覚悟したはずだ。
それだけにサヨナラの瞬間はネクストの打者、ランナーコーチ、ベンチと、
みな飛び上がって大喜びだった。
修徳は甲子園を目標に先の戦いを見据えていただろう。
一方の大森学園は一戦必勝、修徳戦のことしか考えない状態だったはずだ。
試合終了の挨拶では、格上の修徳の方から歩み寄り握手を求めた。
素晴らしい試合ができた相手への敬意が自然と行動となって現れていた。
浮かれることなく、しっかりと野球をかみしめているいいシーンだった。
またこの夏も高校野球が人生の意味を教えてくれる。
東東京では、同じく昨日、安田学園-小山台も大逆転で小山台が8強を決めた。
小山台は昨年、決勝まで進み、都立の甲子園出場かと大いに盛り上げた。
小山台は今夏、第1シードとなっており、都立の第1シードなどあり得ないはずが、
時代は大きく変わった。
3点ビハインドの9回、2点を返し、2死の場面でレフト後方へ上がった打球を
安田学園のレフトの選手は見ながら後退、グラブに当てながら落とし、
逆転となった。
小山台-安田学園は昨年も死闘を演じている。
それは明日振り返ろう。
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