長い距離を走ることは、むしろ悪影響とまで言われるようになってきた。
2021-12-2 走るのも走らないのも、いい球が投げたいから
ピッチャーは良い球を放るために走っている。
走るな、と言っている人も目的は良い球を投げるためだ。
工藤は高校時代、甲子園でノーヒットノーランをやるほどのピッチャーだが、カーブが特徴とされる
ピッチャーだった。
それはプロに入ってからも変わらないのだが、球が遅いわけではない。
時期ははっきりと覚えていないが冬に走り込みをしたことにより球速が大きく増したと
発言していたことを記憶している。
ひと冬越えると球速が増す、とは言う人が多い。
特に成長期のピッチャーは体の成長とともに一気に増すものだ。
ひと冬越えたらと言うのは、野球がオフシーズンに入るからだ。
冬は試合がないから、ボールを扱わないで体力向上を目的とするトレーニングに切り替えることが多い。
ひと冬越えたらスピードガンで5㌔以上増しということも珍しくない。
そして高校生活で球速20㌔増し、大学のピークでは150㌔台ということは珍しくないのだ。
だから中学時代はピッチャーをやっていなかったとか、体が小さく球は遅かったとか、
名門校ではなく公立校に進んだとかいう選手が大学を通じて速球派のピッチャーとして
プロの目にかかるというケースは多い。
それならば、ひと冬と言わず、普段からやっていればいいじゃない、と思うほどだ。
次回へ。
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