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大型チーム同士の決勝に決まった101回 履正社と星稜

履正社-明石商

初回、中森から集中打の履正社。

しかし、この時点ではまだわからないと思えた。

履正社は天下の大阪代表であり、パワーあふれる重量打線だから、

通用しないのかという雰囲気になるものだが、初回の中森は力をセーブしていた。

初回の立ち上がりというのが、ピッチャーは一番難しいから。

あるいは、球数を制限するため打たせたいとか、

あるいは、立ち上がりにエンジンがかからない今日の出来だったとかかもしれない。

あるいは、もともとスロースターターかもしれない。

履正社の打線は破壊力があるが、スキがある。

また、履正社からは点を獲れる可能性が大いにある。

したがい、まだ試合はわからないと見えた。

 

先発は清水ではなく、2年生17番の岩崎。

この岩崎は下半身が太く、球には力がある。充分主戦ピッチャーとなれる実力だ。

これで、明石商も苦しくなった。

2回以降の序盤から中盤、中森はランナーを背負う苦しい投球が続くが、

どんどん球威が出てきた。

真っ直ぐ走ってきて、ファールや凡打になれば、変化球が生きる。

初回の不安定の時に攻め入るという高校野球の鉄則が如実となった試合だった。

 

中京-星稜

序盤から着実に加点していく星稜。

中京は早々にピッチャーを代えてきた。その方がいい。

エース左腕は球威がないので長いイニングを抑えるのは難しい。

右バッターにはしっかり振られていた。

しっかり振られているということは、ボールがよく見えているということだ。

3回、中京サードの1年生のダイビングキャッチは見事だった。

ただ、そのあと、きっちりタイムリーを浴びた。この辺が星稜の実力。

 

奥川は4回の投球でこの試合初めてチェンジアップを投げたのだろうか。

随分手前でバウンドすると、苦笑いを浮かべながらキャッチャーへダメ、ダメと

言うように手を振っていた。これは、コントロールできない、今日は使えない、

と言っているように見えた。

と思ったら、次の回、普通に使ってきた。

少し握りを変えて、投げてきたようにも見えた。

点差が開き、力を抜いて楽しみだした。

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