この場で大阪桐蔭はオールジャパンを相手にしても勝つだろう、と記した矢先、
ベスト8で姿を消した。
それまでの大阪桐蔭の強さが際立っていて、また下関国際は甲子園優勝経験があるわけでもない、
全国で見れば、有名なチームではないのでジャイアントキリングとして見られる。
だが、チームの総合力は高い。
左のエースは大阪桐蔭相手に完投は難しいと思っていた所、右の2番手ピッチャーは
球が速く、抜く球が有効で継投がうまく使えればこの先もおもしろい。
他にも主軸の選手は力強いスイングを見せていたし、コンタクトする選手はしっかりつなげ
打線も投手陣を援護できる実力がある。
序盤で見せたキャッチャーの盗塁を許さなかったプレーは一,三塁でのものだった。
三塁ランナーに一瞬目をやりながら、二塁へ送球していた。
これだけ見てもセンスの良さを感じさせ、チーム全体が鍛えられているのでは、
という印象を与える。
ただ、大阪桐蔭の打線が意外と淡泊だった。
実は振り返ってみても、打線にはそういうところがあったようだ。
投手陣が強力なだけに、大阪桐蔭を負かすのは難しいと思われた。
あの投手陣はトーナメント戦では他チームより圧倒的に有利になるからだ。
試合を重ねて行くほど、他チームが消耗していくので有利になっていくと思われたが、打線がフォローできなかった。