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ずいぶん前の話になるが、東京で電車が動かないことがあった。

停電だったかな。

運営側が、予期せぬ事態に、一時運休にしたのだ。

準備不足感が否めない出来事だったような記憶がある。

 

客は駅で待たされ

駅員に怒りをぶつけていた。

 

この時メディアのインタビューに答えている人たちの中で

若い人は、

「明日○○があるので帰れないのはちょっとつらいですね」

と言っていた。

この事態に「つらい」

と表現しているのには感心させられた。

 

一方、中年の男性数人は

「こんなことになって困る。」

と言っていた。

 

そして、駅員にイライラをぶつけていたのも中年男性だった。

 

イライラをぶつけたい気持ちはわかる。

しかし、安全確保の判断に

「困る」と

自分の都合しか考えていない発言は根本を考えない態度だ。

 

その一方、「つらい」と表現した若人は、

この状況は、

自分にはつらいが、事態を受け止める冷静な判断を感じた。

 

いつも時刻を守って走ると思ったら大間違いだ。

 

それが〝困る″と言うなら別の手段で移動すればいいじゃない。

「3時間も待ってんだぞ」

と言っていたが、待つな。待つからいけないんだ。

 

駅側が再開できるとアナウンスしていたから

待ってしまったという理由もあるだろうが。

 

文明の利器は万能ではないのだ。

 

必要なのは原因を突き止めなぜ起こったのか。

過失があるなら謝り、対処し、また起こらないよう検討し、次につなげる姿勢だ。

 

イライラをぶつけていた人たちに同情する部分があるとはいえ、

見苦しいものだった。

 

安全が第一だから。

 

以前に駅で線路に

人が落ちた時、駅のお客で協力して電車を傾け救助していた。

 

それが美談とされ報道されていたが、

それは違うと感じたものだ。

 

電車を傾けることで、その電車にどのような影響が出るかわからない。

素人集団が一人の命を救うためにした行動は、

もっと大きな事故につながる可能性があると予想する。

 

大人数で不慣れな作業をすれば、怪我をする人が出る可能性も高い。

 

そのあと、その列車は運行した。

 

その傾けた影響で異常を発生するかもしれない。

 

以前にホームに落ちた人を救おうとして、

自らが、列車にひかれて命を落とした事件と同じような事だ。

 

ここは駅の人間の対処方法に従い、

落ちた人を救出する行動が求められたはず。

 

そして

そもそもホームに人が落ちることのない仕組みを

考えなければいけないということ。

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