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横綱への批判をそのまま返したる

話題になった白鵬への非難。

 

33回目の優勝を決めた後の記者会見で

稀勢の里との1番での「ものいい」に対して『ものいい』をしたら、

各マスメディアがこぞって白鵬を非難した。

 

その非難の根本にあるのが横綱の品格ということ。

 

しかし

この白鵬の発言は品格を問題にすることは的が外れている。

白鵬にばかり非がある風潮が気に入らん。

それを話題にしたのは2015年2月1日

 

協会や審議委員は

事の焦点はその判定の問題であると真摯に受け止めるところなのだ。

 

白鵬はそもそも判定のあり方に問題提起したことが出発点だ。

 

鬱積していた自身への差別感が拭えず、言い回しが印象を悪くしたため

判定の問題から不満や批判へと問題がずれてしまったのだ。

 

判定のあり方という焦点をずらし、

そこへ問題提起したら横綱の品格などと言いだし、

協会や審議委員は組織の権威や権益を守りたいがために横綱批判に走り、

マスメディアは話題性があるため同調した。

 

割と相撲に精通している人たちは白鵬擁護の発言をして

そうでない人たちは、批判はよくない、横綱なんだからという

的外れの事なかれ発言をしていた。

 

横綱審議委員というのはいわゆる有識者という人で構成されている。

 

そもそも相撲に精通しているわけではなく、

世の中で地位がある人が就き、そこから相撲を勉強している人もいるくらい。

 

本来は、

歴史や伝統をしっかり理解して

それらを今の時代にも合わせられる感性を備える人がなるべきなのだ。

 

しかし、

ただ地位があるだけの人が就いてしまっているので

この感性を持ち合わせず、焦点をずらしてしまうのだ。

 

この感性というのはどの世界にもあるもので

深い造詣がないと生まれず、養われないものなのだ。

 

大局観ともいえるこの感性は

大勢や流行に流されることなく、本質をつける感性だ。

 

これを身に着けた人が、権威のある立場に就かないと

自らの利権に走ってしまい、組織がおかしくなる。

 

現に相撲協会はこれによりかつて失墜した。

 

有識者というのは、たいがい表には出てこず

組織を円滑に進めるためだけに必要とされる事なかれの風潮がある。

 

大局観できる異端児(本来は正当な人)は、

この輪に加わることを嫌われることが多いのだ。

 

また続けよう。

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