毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

張本が糾弾されているようなので真理を説こうⅢ

張本のカズ引退勧告発言の余波について昨日からのつづき。

 

カズは、日本が初めてワールドカップに出場したとき

予選の遠征先で代表漏れを告げられ、帰国させられた。

 

カズのそれまでの日本サッカー界への功績を考えればメンバーに入れてあげるという選択もあった。

 

予選では一旦代表から外しても本大会で復帰させてあげる選択もあった。

 

しかし、

ワールドカップ出場と日本サッカー発展を誰よりも切望していたキングの情熱は皮肉な結果となり、

自身はワールドカップの地を踏むことがなくなってしまった。

 

結局、そのワールドカップで日本はひとつも勝てなかったにもかかわらず。

 

現在のカズは、戦力として必要としているのではなく、人気とりや宣伝、話題性。

そして、いくばくかの配慮といったところ。

 

その経験や取り組む姿勢がチームの手本になる、

若いサッカー選手に良い影響を与えるという見方があるがこれは、多少はある。

しかし、他の選手へは阻害の方が大きい。

 

また、他の選手は、一様にカズから学ぼうなどと思うほどお人よしではない。

 

勝負の世界に生きる人間は、我が強く、学ぶなどという発想より

淘汰してやる気持ちの方がはるかに強いのだ。

 

自分より実力が上で目上の人間にでさえ、「喰ってやる」と意気込むもので、

勝負の世界はギラギラしているものだ。

 

 

私が所属するチームでは年齢差があるプレーヤーが、多く所属している。

しかし、試合に勝つためには実力があるもののみが出場する。

そして多少、実力が劣っていても、若い選手を率先して使う。

それは、将来への期待とチームを活性させるためだ。

アマチュアの我々でさえ、そうなのだ。

 

チーム結成以来8年が過ぎたが、結成当時より選手の数は、かなり多くなり、

今では登録だけで50人を超える。

40歳を超える私はいつも身の引き時や置き所を意識する。

 

3年前、絶対勝ちたいシーズンに野球人生を賭けるつもりで臨んだのだが、

不本意な負けを喫し、身を引こうと思った。

 

その時は、若手に引き留められ、またプレーを続けることにした。

 

客観的に判断して、チーム内で私は実力者であることと

自分が続けることがチームの成績も循環も良くなると判断して。

 

今でも常にチームのために身の程を知ることを意識する。

 

他の先輩メンバーにもこの意識を持ってもらうように

私は下からの突き上げを行うようチームを、若手を、促している。

 

プレーヤーでなくても、

新戦力のスカウト、

練習の補助、

戦略立案、

経験の伝授、

とできることはたくさんあるのだ。

 

先輩として居座ることで若手の伸びを阻害することは避けなければいけないのだ。

 

日本のメディアは

なるべく美談に替えて万人受けさせようとすることと一過性の盛り上げを行うことで

庶民の関心を喚起させようとするだけのためにレジェンドという言い方をする。

 

カズ、山本昌、松井稼とスポーツ選手は一瞬の判断をしなければいけない。

 

ファンが観たい彼らの特長は長くやるところじゃない。

 

しがみついて頑張るところではなく、カズならフォワードとして点をとり、

ワールドカップ予選の時に見せた神がかり的な運をもつスターの輝き。

 

山本昌は、オープン戦の一球で怪我をするようならスポーツ選手とは言えない。

 

松井稼は日本人離れしたバネを生かした躍動感がなくなり、外野転向するなどと

がっかりさせないでほしい。

 

トップレベルでなくなったスター選手が、高校生以下のプレーを見せているのでは、

客観視、大観ができていない人なんだと感じざるを得ない。

いわゆる「痛い」としか映らないのだ。

 

王はシーズン30本のホームランを打ちながら

「王貞治のバッティングができなくなった」

と言って、バットを置いた。

 

スーパースターがゆえの決断だ。

 

王と同じようにカズと好対照の黒田の決断をみてみよう。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP