今週は、この場でも張本がカズへ引退勧告したことによる余波について記した。
最後にもう一度。
北米野球リーグでは年齢というのはひとつの判断基準になっている。
同じ実力、あるいは少し劣る実力の場合、若い選手を使う。
また、将来性のある若い選手を優先に使うことを考える。
世界中から集まる強者の中で、のし上がってきた連中を高額の年俸を払い、
結果を残させようとする。
40歳の選手はポジションを保証しない。
イチローがそうだ。
カズはプレーヤーとしてでなく、手本や宣伝効果として球団が必要として契約しており、
それもエンターテイメントが必要とされるプロの姿だという見方が多くある。
今回の張本への非難でもよく耳にした。
しかし、実はどちらも効果は薄い。
手本については先日言及した。
宣伝効果については、メディアがレジェンドなどと言って、取り扱ってくれるので、多少はあるが、
カズのプレーや生き様によって、サッカー全体や所属チームを応援する人は数少ない。
同じ世代の人たちに勇気を与えるなどともよく言うが
目くらましにしか過ぎない。
どう見ても、そのレベルにないのにしがみついているのでは
むしろ、同じ世代の人には憐みに映る。
次のステージへ進むことこそ手本であり、勇気を与える。
会社でも
社長や肩書のある上司は、何もプレーヤーとして優れているわけでは無い。
若い方がプレーヤーとして有効なら、そういう人たちに第一線は任せ、
自分は別のステージで力を発揮する仕組みになっている。
これが組織というものだ。
輝きが一瞬であるプロのスポーツ集団ならなおさらだ。