ほらけが人が出た。
以前から、球場のつくりがミーハーになっていくことに不満を示してきた。
球場の形状を変えることは、選手にとっては死活問題なのだ。
プレーの幅が広がり、醍醐味が増すのなら問題ない。
しかし、今のトレンドは明らかにミーハーだ。
死活問題をよく口にしていた統一球の時と同じくらい勝手な仕業といえる。
ファールゾーンを減らし、エキサイティングシートとか言われる(球場によって呼び名は違うらしい)
客席を増やした。
これは、グラウンド目線で臨場感のあるプロの野球が見られるというメリットはある。
しかし、それ以上にファールゾーンを追いかけ、内野手や外野手の
スピードと捕球テクニックを堪能する機会を奪った。
そして、より近い場所で見られるという本来の目的に真っ向反する
グローブを持つ客の入場を許すという暴挙まで行われている。
野球が見たかったら、駆け引きを楽しみたかったらグラブなど持って入場するわけがない。
一球、一球に集中していたら、ファールボールを捕ろうなどという気力は起きないのだ。
そこは守っている選手が行うことであり、そのプレーを楽しむはずなのだ。
グローブの持ち込みなど禁止すべきだ。
程度の低い客に合わせる必要などない。
今回、ファールボールを取りたい一心の客と内川がぶつかり内川はけがをした。
これに対して、マツダスタジアムの砂被り席と言われるシートは良い試みだと思う。
この席ならプロのピッチャーの球筋を感じ取れるだろう。
球場をピクニック感覚のようにつくり、客席を多くし、フィールドを狭くし、プレーの面白さをうばっている。
スピードや大胆さを損なわせる球場づくりに勤しんでいる興行主に
内川のけがについて一番責任がある。