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勝つということは相手を叩き潰すこと

昨日、黒田の考えと私の考えがぴたり一致した爽快感に

ついて伝えた。

 

黒田「なれ合い」NO!! 藤浪への激高にあらためて言及

 

 

黒田が球界の馴れ合いに警笛を鳴らしているので

以前、この場で記した内容を振り返る。

 

2013年12月25日の寄稿より。

 

先日、清原がスポーツ番組に出演していた際に発言していた内容だ。

 

最近のプロ野球に足りないものは?の質問に。

「乱闘が少ない。」

清原ならではの返答なので、笑うところではあるのだが、

普段私が思っていることを代弁しているように感じた。

乱闘が少ないことが不満なのではなく、各チームの選手が仲良しになっているんじゃないか。

闘争心が足りない。ということだ。

 

別の記事ではこんなものを目にした。

 

宮本氏、他球団選手とのなれ合いに警鐘

 

 

宮本も同じように思っているようだ。

 

プロの世界だから 結果が出なかったり、チームに実力者が現れれば

すぐにクビをきられる世界である。

そういう意味での緊張感や恐怖感はみな持っているだろう。

それならば生き残るために、勝負に勝つためにもっと相手に噛み付いていくべきだ。

 

たしかに、両リーグで12チームしかなく、明日にもよそのチームに行くことがあったり、

首になったとき拾ってもらうよう、嫌われない行動をとるということが頭をよぎることもわかる。

 

引退後の仕事のことも考えるだろう。

 

先輩、後輩がはっきりした世界であり、高校の先輩のチームと対戦するときは、

挨拶することが慣例となっている狭い世界で生きていることもわかる。

 

日本のプロ野球選手は99%以上高校野球を経験している。

 

私が知る限りこの序列がいやで

高校中退→渡米の実績があるマック鈴木くらいしか異端児は思い浮かばない。

 

あとは落合が入退部を繰り返していたそう。

 

 

日本の高校野球の伝統、慣習でいくと1年でも年齢が違えば、一生その先輩、後輩の関係が続き、

サッカーや他の部活とは一線を画す序列が存在する。

 

これは、日本古来の年配者を敬う道徳から来ていて私はいいものと思う。

 

プロの世界では同じチームだからといってここまでの先輩、後輩の関係はない。

同じ高校出身の場合のみなのだ。

 

 

TBSのスポーツ番組で松井と槙原が対談するシーンをよく見かけたが、

松井は槙原を「マキさん」と呼び、時折、つっこんだり、ため口で話をする。

 

プロに入ってから知り合った場合、これが許されるのだ。

 

また、元木は清原を「キヨさん」と呼び、和気あいあいと

話したりじゃれたりする場面を目にしたことがある。

 

しかし、一方で元木よりも年上でPL学園で清原の後輩だった片岡や橋本あたりは

「元木がキヨさんなんて呼んでいるなんて信じられない」

「我々はとてもキヨさんなんて呼べない」

と発言している。

 

先日は緒方と前田智の熊本工業OBの対談を興味深く見たが、

ここでもやはり前田は緒方に対して終始「先輩、先輩」とへりくだっており、

あの無骨の前田からは、普段見られない姿と

先輩に聞かれたからには応えなきゃいけないと饒舌になっていた。

 

緒方は対談中思わず「お前」と呼んでいた。

 

この関係は度が過ぎなければ(大人になって度が過ぎるようなことになるわけないが)

ほほえましく、良い関係だ。

 

この辺が高校野球部の先輩後輩の関係なわけだ。

 

しかし、これは高校野球の同じ高校出身という世界での話。

プロになり、他チームであれば勝負の世界なのだから先輩、後輩なんて関係ない。

 

そんなもん気にしていたらレベルはあがらない。

いちいち挨拶や気を使うことすらしなくていい。

同じチームメートである場合だけ挨拶すればよい。

 

一般社会の先輩、後輩の関係とは一線を画し、社会秩序などが存在しない勝負の世界なのだから。

 

塁上でよく見かける笑いながらの会話など見苦しい限りだ。

 

日本代表やオールスターで敵のチームのプレーヤーが一緒にプレーしたり、他チーム選手と会食、

オフの交流(ゴルフ、食事、合同自主トレ)がこの馴れ合いを生んでいく。

 

ファンはチーム、選手、野球を応援しているのだ。

やってる側が人生を賭ける意気込みが伝わってこなければしらけるだけだ。

 

明日は、この戦う姿勢と共通するデッドボールを題材にした過去に記したことを振り返ろう。

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