年が明ける前のこの時期は、来季のチーム編成へ、補強とチーム作り構想に勤しむ各球団。
今は、FAやトレード、外国人選手補強といったところだ。
ドラフトの新人は、すでに入団選手が決まり、入団お披露目をしている。
履正社・山口は、社会人へ進んだ。
山口は、4位以下なら社会人という理由だと伝えられているが、自分の意志に合わないと思えば
断ることは当然だ。
ドラフトにかかる選手のほとんどが、それまでプロを視野に野球をしており、
指名されれば喜んで入団するので、断る選手はことさら目立ってしまうので
矢面に立たされるが、人生の大きな決断で意志にそぐわない球団に行くわけにはいかない。
自分に合わないと思われる就職先に人生を賭ける人はいない。
そもそも、ドラフトなどプロ側の勝手な理屈と都合で設けられた制度だ。
戦力の均等化と契約金、年俸の高騰阻止。
プロの世界に戦力の均等など必要ない。
年俸の高騰を阻止すれば、人材は海外のビッグマネーを求めるし、
海外移籍を食い止めても裏金が暗躍する。
しかも、最後はクジで決めるという、人生をそんなもので左右されるなら
慎重に決断して当然であり、本来はもっと拒否や断りが出て当然の仕組みだ。
ドラフトは、これまでも多くの選手の人生を翻弄してきた。
しかし、これにより野球より人生ドラマに注目が集まるようになり、それを因縁として扱うことで
プロの世界の盛り上げに一役買ってきた。
スターづくりに貢献し、エンターテイメント要素をふんだんに盛り込む効果を発揮した。
KKは、ドラフトのおかげでスター性に拍車がかけられた。
特に、清原などドラフトの悲劇のおかげで、結果的には大きな利益をもたらした。
それで食ってきた部分も大いにある。
今だに、このドラフトドラマとその後の因縁を伝えるおかげでタレントとしての味に
酸味を加えることになり、価値を高めた。
ドラフトの選手は、未知の世界へ飛び込むことであり、不安と期待が入り混じる。
しかし、一般の多くの人が、それまで学生などをしてきて
全く別の世界へ飛び込むのとはわけが違う。
小さい頃から続けて来て、最も得意とする野球を続けるのだから不安の度合いは違う。
明日へつづく。