野手は基本ポジションひとつを一人のレギュラーがずっと任されるという話をしたのが火曜日のこと。
さらに、野手なんか一人抜けたところでどうってことない。
野球はピッチャー一人で勝つことはあっても野手一人の力で勝つことはない。
野手一人が4打席ホームランを打っても投手が点を獲られれば負ける。
投手が点をやらなければ、野手がなにもしなくても負けることはない。
野手は、突出しているものがなければ、若手が台頭する。
いつまでも老兵の毎度繰り返されるプレーより若手の躍動をファンは見たい。
という話だった。
ソフトバンクは昨年の日本シリーズで3,4番の柳田、内川が働かなくとも圧勝した。
今、球界NO.1の柳田が働かなくてもだ。
オリックスは昨シーズン大補強と話題になり優勝候補とされていた。
その補強も野手中心であり、しかも名前はピークを過ぎた感のある選手を高額で獲ってきたものだった。
結果は、言うに及ばず空回りだ。
一方、ピッチャーは大エースが抜けたチームは苦労する。
ダルビッシュが抜けた日ハムは大谷が入り持ち直したが、
かつてはパ・リーグをリードしていたのに覇権を譲ることになってしまった。
田中が抜けた楽天はもとの弱小チームへ戻った。
前田がいなくなる広島も厳しいだろう。
投手は、
先発ローテ6枚、谷間、右左のワンポイント、中継ぎ、敗戦処理、セットアップ、抑えと仕事が豊富だ。
しかもそれぞれの仕事にシーズン中、不調や離脱が頻繁に起こるため穴埋めに人員が必要となる。
投手はいくら抱えていても重宝されるのだ。
枠が決められていなければ、いくらでも抱えておきたいくらいだ。
そして、野球の性質として投手有利にできている。
投手が始動しなければ、野球ははじまらない。
投手は力量が衰えても抑えちゃうことがある。
経験によって抑えることができるし、なにより相手がミスしてくれる。
素人が放る球をミスショットしてくれる可能性さえ大いにある。
先日のテレビの企画で現役プロ野球選手が中学生のピッチャーに抑えられていた。
福留は追い込まれボール球に手をだしセカンドゴロ。
井口に至ってはホームランしか狙っていなかったとはいえ三振だ。
打者は3割しか成功しないのだ。
野手は、まだできると固執せず若手に譲り、
投手は仕事ができる場がありそうなら売り込める。