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大谷の能力についての本質を衝く

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連載としていた過去の大谷に関する記述。

 

2014年9月29日もの。

 

『大谷は二年目で体がものすごくでかい』

 

小久保が大谷を日本代表で二刀流として考えているそう。

日本代表監督ともあろうものが二刀流などという言葉を使っている。

 

この話題性から言ってオフの年俸更改では大幅アップ確実だ。

1億を超えるかもしれない。

 

しかし、この活躍面白かったか。

 

 

マスコミの話題喚起に乗せられて面白いと感じていたにすぎない。

そもそもよく話題になるホームラン10本も二けた勝利も、

それぞれの記録は各球団に数人おり、毎年、こんな選手はいっぱい出てくる。

 

それを一人でやるからすごいんじゃんか。

 

だから

すごくないなんていってないでしょ。

面白いか。と言っているのだ。

 

それよりも

大谷の最大の武器であるピッチャーとしての能力で

誰も真似できない投球を見せてくれる方が、はるかに面白いはずだ。

 

日本ハムも戦力として大谷を捉えたので、野手としての起用はシレっと避けてきた。

 

DHとしての起用にとどめ、しかも休養を与えながらだ。

これは、今後もっと顕著になってくる。

 

大谷は二刀流と言われる。

こういった方が、大衆受けするからだ。

 

二刀流と言いながら、打撃では規定打席に達していない。

走塁も投手としての起用と疲労を考慮して制御させられる。

 

それならば、

長嶋は首位打者、打点王、ホームラン王に何度も輝き、

盗塁王も獲得し、ゴールデングラブ賞にも輝いている。

 

求められる能力が異なる分野でそれぞれてっぺんに立っているのだから

3刀流とも4刀流とも5刀流とも言える。

 

王だってそうだ。

 

今でいえば、守備にも攻撃にも走力にも優れる糸井や陽だってそう。

 

負担のかかるキャッチャーでレギュラーを張ることになれば森だってそう。

 

私が子供の頃、門田が不惑の大砲としてオリックス強力打線の4番を打っていた。

 

私のおじが、

「打つしかできない門田なんてプロじゃない。本当のプロは打って守って走れる選手だ。」

と言っていた。

 

私は、子供ながらに

「そうかな?」と思っていたものだ。

 

ひとつに秀でた能力があればそれで十分プロだ。

 

ホームランを打つ能力があればそれで一流のプロ。

それは毎試合出なくとも代打であってもいい。

 

大谷の誰も真似できない秀でた能力とは投手と打者をこなすことごときではない。

 

この程度ができる選手はその気になれば他にもいっぱいいる。

 

今騒いでいる二刀流は二刀流にあらず、二つの役目をこなしているにすぎない。

 

大谷の可能性は投手としての能力を伸ばすことにある。

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