毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

順調に成長しているのか はかりきれない大谷

大谷について過去の記載を振り返る今週。

次は、2014年2月17日のもの。

 

『最高のパフォーマンスで魅せるためには 』

 

高卒ルーキーは日本発のほうが成功しやすいといえる。

日本はアメリカに比べ競争相手が少ないことが理由の一つ。

 

それから大谷の場合はドラフト1位だから待遇よく育ててもらえるということが理由のもう一つ。

 

ファームという言い方が物語るように大事に、壊さないように、1軍で結果をだせるまでやらせてもらえる。

 

対して大リーグでは世界中の野望に満ちた強者がアメリカンドリームをつかもうと集まってくる。

 

大谷と同じような可能性がある人間がゴロゴロしている中で伸びてきた者だけ拾っていき、

あとは切り捨て、上で試し、通用するものだけを残して行く世界。

 

だから、育ててもらえる日本と這い上がっていかなければいけないアメリカとでは環境がまるで違う。

 

だから日本からはじめたほうがじっくりと成功しやすい。

 

ただ海外で活躍することが目標である場合、一度、日本プロ野球に入り、FA権とって

いざ海外へというときには、ピークを過ぎている可能性があることが懸念される。

 

ポスティングを球団が認めてくれれば、いいときに行けるかもしれないが、

それでもポスティングで北米リーグの球団が入札するときは日本で結果を残した後だから、

これもピークを過ぎる可能性がある。

 

つまり結果を残すまさにその瞬間がピークの可能性があるということだ。

 

田中の場合で考えればピークは昨年(2013年)だったかもしれないということ。

 

ピッチャーの寿命は短いし、一番いいときは何年も続かない。

ダルビッシュも一番良かったのは数年前のように思える。

 

そして大谷は今、投手と野手の兼用で活動している。

これは怪我を起こしやすい。

 

昨年も兼用でなければ免れた怪我をしている。

投手と野手の両立はできないことを証明しているのだ。

 

はじめからわかっていたことだが、球団の話題づくりにのってマスコミがあおり、

野球評論家といわれる人ですら躍らされている。

 

ピッチャーの可能性がある人はピッチャーに専念しなければいけないのだ。

 

ピッチャーというのは希少価値がある。

 

野球はピッチャーひとりのおかけで勝つことがあるが、野手一人のおかけで勝つということはない。

 

4打席連続ホームランを打ってもピッチャーが崩れれば勝てない。

 

逆に野手が何もしなくともピッチャーが抑えれば、負けない。

野球というスポーツの性質上、勝敗はピッチャーが99%握っているのだ。

 

だから、

ピッチャーができる可能性がある選手はまず、その可能性を伸ばさなければいけないのだ。

 

野手なんて30過ぎてからでもやろうと思えばできる。

 

そして両方をやっていて野手としてプレーしている際、けがをしたら後悔することになる。

 

どちらかに専念していて怪我をしたら、それは野球選手としての宿命なので仕方がないが、

今回の大谷のように野手のとき怪我をして致命傷にでもなれば、責任と後悔ということになる。

 

そもそも野球選手で五体満足でプレーしている選手はいない。

 

みんな怪我や不安をかかえている。

つまり必ず怪我をするのだ。

 

そして野手で怪我をしたらピッチャーはもうできない。

 

逆にピッチャーで肩やひじをこわしたり、そのほかの箇所で怪我をしてピッチャーができなくとも

野手ならできる可能性が残る。

 

だから

ピッチャーに専念させて、その可能性を伸ばさなければいけないのだ。

 

そもそも両方やる選手なんて見たくもない。

 

両方やっていた場合

どっちかに専念していれば、もっといいプレーをするのではないかという期待が常につきまとってしまう。

 

投手で10勝、打者で3割打ったとしても投手に専念すれば20勝以上、

打者に専念すれば5割打つんじゃないかという期待だ。

 

これは、どこまでいっても期待と可能性が残るのだ。

 

それよりどっちかに専念して

その分野で最高のパフォーマンスを見る方がよっぽど楽しいもの。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP