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野球にふさわしくない得失点率 このルールは野球を知っているのか

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国際戦によく採用される得失点率というルール。

今回のU-18で、その複雑さが露わとなった。

日本は、決勝進出をかけたセカンドステージで、その前のステージでの1敗を持ち越した。

アメリカと韓国が全勝だった。

 

ここで勝敗数が並んだ時の進出チームの決め方を見てみると、

(1)該当チーム間の勝敗で決定
(2)該当チーム間のTQB(Total Quality Balance)で上位2チームを決め、上位2チームは対戦結果で決定 ※TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)
(3)ER-TQB(自責点によるTQB)で決定
※ER-TQB=(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)
(4)該当チーム間の打率により決定
(5)コイントス

 

日本が2次ステージで敗戦を喫することになるカナダ戦の前、

日本の思惑として、日本がカナダと韓国に勝ち、

さらにアメリカが韓国に勝ってもらうシナリオが最も勝ち上がるには現実的とみられた。

 

得点が少ない日本は得失点率で分が悪いため、すんなり勝敗数で単独2位以内に入りたいのだ。

 

アメリカが連敗するか、韓国が連敗するか、はたまた日本が大量得点で勝つかすればよいという

状況だが、アメリカと韓国は、全勝で来ていて直接対決の他に1戦ずつを残すだけとなっていた。

つまり、連敗する可能性があるのはどちらか一方でしか可能性がなく、

それならば日本はもう対戦のないアメリカに全勝してもらい、2位狙いが最もよかった。

つまり、アメリカが韓国に勝ち、最終戦で日本が韓国に勝ち、韓国が連敗することが最も

可能性が高いと見られた。

 

すると、日本vsカナダ戦の同日、アメリカが韓国に勝った。

これで、思惑通り、日本がカナダと韓国に連勝し、単独2位を狙う見通しがついた。

 

ところが、日本がカナダに負けてしまい、事が複雑となった。

それは、先の5項目に及ぶルールのせいだった。

明日へつづく

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