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昨日から野球における得失点率について記している。
2次ラウンドの2戦目、日本vsカナダ戦の同日、アメリカが韓国に勝った。
これで、思惑通り、日本がカナダと韓国に連勝し、単独2位を狙う見通しがついた。
ところが、日本がカナダに負けてしまい、事が複雑となった。
それは、次の5項目に及ぶルールのせいだった。
勝敗数が並んだ時の進出チームの決め方
(1)該当チーム間の勝敗で決定
(2)該当チーム間のTQB(Total Quality Balance)で上位2チームを決め、上位2チームは対戦結果で決定 ※TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)
(3)ER-TQB(自責点によるTQB)で決定
※ER-TQB=(相手自責点による得点/攻撃イニング)-(自責点/守備イニング)
(4)該当チーム間の打率により決定
(5)コイントス
各チームあと1戦を残す形で、アメリカ全勝、韓国1敗、日本2敗、カナダ2敗。
ここで、また複雑なルールが存在する。
カナダは1次ラウンドで2敗し、2次ラウンドでアメリカに負けているので実際は3敗しているが、
1次ラウンドの1敗の相手がチャイニーズタイペイだった。
チャイニーズタイペイは、2次ラウンドには進んでいない。その複雑なルールというのが以下。
スーパーラウンドはファーストラウンド進出3チームの対戦成績がそのまま持ち越される。仮にグループBで日本、アメリカ、キューバが進出したとする。日本は5連勝であった場合は敗退したメキシコ、オランダ、南アフリカとの戦績を除く
つまり、カナダは2次ラウンド進出の韓国とオーストラリアとの1次ラウンドでの戦績1勝1敗を
持ち越すことになる。チャイニーズタイペイ戦の敗戦はカウントされない。
アメリカが韓国に勝ったことでアメリカの決勝進出は決まった。
日本としては、韓国に勝つことが絶対条件。
だが、日本が韓国に勝ったとして、カナダが最終戦に勝つと2敗で3チームが並ぶことになる。
すると、例の勝敗数で並んだ場合の進出チームの決め方が登場する。
まず、
(1)該当チーム間の勝敗で決定 とある。
このルールだと、日本が決勝進出するに絶対条件の韓国に勝つということを仮定すると
日本は韓国に勝ち、韓国はカナダに勝ち、カナダは日本に勝ったということになり、
これでは決しない。
次に、
(2)該当チーム間のTQB(Total Quality Balance)で上位2チームを決め、上位2チームは対戦結果で決定 ※TQB=(得点/攻撃イニング)-(失点/守備イニング)
このルールで3チームのうちの1チームの足きりを決めるというもの。
とりあえず、このTQBというもので1チーム脱落を決めようということだ。
これこそが日本にとって、最終戦の韓国との決戦を複雑な戦いにさせた要因だ。
それについては明日へ。
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