毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

不滅の大記録 桑田甲子園20勝

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

中村と清原にホームランについて言及し、

ひと大会のホームラン記録は今後も更新される可能性があるが、

清原の甲子園13ホーマーは、難しいという話をした。

さらに桑田20勝は、もっと難しいという話が持ち越しになっていた。

 

戦後で、かつ金属バット導入後、甲子園通算20勝という絶対に今後も破られない記録。

その理由について記していこう。

 

この記録を達成するために、

まず第一に、名門で1年からエースにならなければ、この時点でもう無理という条件がつく。

この時点でとても難しい条件だ。

 

さらに、たとえ桑田のように1年生から名門PLのエースになったとしても

次に、夏の予選を必ず優勝し、秋もそれに準ずる成績が必要だ。

つまり、地方大会に関しては負けが許されない。しかもPLは、強豪が日本一集中する大阪だ。

かつ甲子園でも勝ち続けなければいけない。

 

そして、甲子園でチームが勝ち続けたとしても、5季全ての大会で投げ続けなければいけない。

1大会6試合として、無傷で優勝したら6勝。

これを3回繰り返しても18勝。20勝するには、さらに2試合を要する。

1大会の組み合わせで最大5戦しかできなかったら

4大会連続で投げ続け全勝が条件。勝ち投手になり優勝まで行かなければならない。

 

甲子園で注目された投手で

80年代から振り返って水野、松坂、寺原、ダルビッシュ、斉藤、田中、松井、辻内、菊池、

大谷、藤浪といるが、1年生の時からチームを勝利に導いてきた投手はいない。

荒木は優勝経験がない。

 

江川や尾崎も在学中ずっと注目されていたわけではない。

桑田だけ唯一、3年間フル回転して高校球界のエースとして君臨した。

 

20勝するには5季連続出場して、なおかつ毎試合投げ、さらに勝ち続ける必要があるのだ。

 

投手としての力量はもちろん、チームメートにも恵まれなければならない。

味方に恵まれなければ、打たす投球もできない。

守ってくれ、点をとってくれる安心感がピッチングの幅を広げる。

そういう意味ではこのPLは、奇跡のチームと言える。

 

名球会の条件である200勝も今は大変で、なかなか出現しなくなった。

打者の方の2000本は今年だけで6人が達成しそうで、すでに3人が到達している。

 

ピッチャーの場合、一生懸命投げても勝つかどうかは時の運だ。

ホームランは打てば1本増える。負け試合でも4打席ホームランすれば、4つ増える。

ピッチャーは1試合、

体を酷使して相手を抑え、消耗してやっと勝ち数1を手に入れることができるだけ。

そして、1点もやらなくとも勝ちがつくとは限らない。

桑田甲子園20勝は、不滅の大記録。

www.facebook.com

https://twitter.com/yakyucolumn

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP