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費やした時間や努力を無にする判定間違い 判定についての総括Ⅹ

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高校野球のハーフスイングは厳しい。

ヘッドがちょっと動いただけ、手首がちょっと、腕がちょっと出ただけでも

体が流れていたり、胸がピッチャー方向に向かってしまったらスイングをとられる。

高校野球はハーフスイングに厳しいから

主審がボールと判定した球をスイングアピールで塁審に確認しても

スイングとなる判定になることはまずない。

その前に、主審がスイングとしているはずだから。

そして、高校野球はストライクゾーンが広い。

地方大会から甲子園に至るまで、それがストライクかよ。というシーンを

毎試合、何度も目にする。

ありとあらゆる判定の間違いを改善するために

プロの審判に任せるなどという施策にはならない。

なんせ高校野球だから。所詮、高校生の部活動だもん。ってことなのだ。

したがい、そもそも正確な判定にすることが改善ではないということになる。

高校野球は正確な判定などというものより、また勝ち負けを正確にすることより

これまでの慣習にしたがった高校生の精神の成長を主眼としている。

野球技術の向上やプロを目指す選手を阻害しようとも、そちらが大事ということだ。

高校野球は教育の一環だからそれでいいということになる。

高校野球は、野球技術の最高を目的としていない。

高校野球は最高パフォーマンスの発揮より、規律に沿った行動を求め、

そして、人間形成、教育として野球を利用しているにすぎない。

こうなると、高校野球とは違う10代の野球システムを創造する動きが出てくるものだ。

だが、違う組織を作っても高校野球の牙城を崩すことは大変だ。

また、これに並ぶだけの文化をつくることは難しい。

伝統というのは、人間の生活において最重要のものだ。

100年も紡いだ高校野球の感動を他へ移すことなどできない。

同じようなものを他へ移すことはできないだろうが、技術の向上を目指す選手にとっては

高校野球の感動などというものにはこだわらないだろう。

そう考える選手は多いものと思われる。

それならば、違う野球システム、野球リーグもできるだろう。

高校野球としては、周りが意見し、関係者が動き、現場が突き上げ、何より高野連が変わることで

今の高校野球を改善したいものだ。

あれが抜けていたらとか、あれがあと何センチ内に入ってファールじゃなければとか

あのときエラーしなければとかは、タラればであり、それが実力。

だが、アウトセーフ、ストライクボールの判定違いはタラればではない。

実力以外のところで勝負を決される。

大事な場面でセーフになるために、アウトを取るために、研究、練習を積んできて

いざ最高の舞台で思い通りに決めて見せたのに審判に間違った判定をされては、

それまでのそのプレーを決めるために費やした時間や努力が無に帰する。

玉野光南の逆転サヨナラは、正しい判定になったのだから問題ない行為。

浦添のコールドは、人間の主観的判断だからかわいそう。

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